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46話 Matchmaking

エリーさんが戻って来るギリギリ前に何とか食べ終えて逃げ出す事に成功した。

そして、冒険者ギルドを後にして、冒険者ギルドにやって来た・・・って、ややこしい・・・。


まずはタオルを生活魔法のウォーターで湿らせ身体を拭う。


「ふぅ~~~~~」


お湯の方がサッパリするんだろうけど、流石にその為だけに火を熾すのも面倒臭い・・・。

寒い時期なら辛いが。

今が何時の季節なのかは分からないけど、朝晩はちょっと冷えるけど日中は過ごしやすい感じだ。

気温的には初夏ぐらいなのかもしれないけど、湿度が低いのか結構快適だったりする。


身体がサッパリしたのは良いけど、それよりも・・・服に付いた臭いが気になる。

着替えの入った背嚢は向こうに置いたままだし、焦って出て来た所為でマントとかも向こうに置いて来てしまった。


とは言え、全裸もしくはパンイチで寝る訳にもいかないので渋々、オークの血で生臭くなった服にもう1度袖を通す。



その所為だと思う・・・内容は覚えていないが、どうにも夢見が悪かった・・・。



眠い目を擦りながら冒険者ギルドへ向かうと、表でエトーさんが待っていた。


「おはようございます」

「おう。来てるぞ」

「何がですか?」

「パーティー」

「え?」

「中に居るから顔合わせするが良いな?」

「え?いや、良いんですけど・・・夜って言ってませんでした?」

「んー?俺もそのつもりだったんだが、来ちまったモンは仕方ねーだろ?」

「ま、まぁ・・・そうですけど・・・」

「んじゃ、さっさと入れ」

「はい・・・」


こんなのは早く済ませた方が良いんだろうけど、ダンジョン内で会うか夜にって聞いてただけに意表を突かれた。


「それじゃあ、えっちゃんの格好良い所どっちが多く言えるか選手権。開催~♪」

「しねーよ!」

「ええ~~~~」

「姉貴は仕事しろ。んで、お前はこっちだ。来たから紹介する」

「は、はいっ」


またエリーさんが選手権を開催しようとしてた・・・。

選手権の犠牲者になるのを(すんで)の所で回避したラッキガールは・・・え?ガール??

パーティー募集に反応した3組。その全てが男だと何故か思い込んでいた。


そして、これから紹介されるであろう()は確実に俺よりも年下な中学生くらいの女の子だった・・・。


「あ、あのっ。私とパーティーを組んで下さいっ!」

「え、ちょ、待っ」


いきなり圧が凄い・・・。


「パーティー成立だな」

「ホントですかっ!」

「いやいやいや、エトーさん勝手に決めないで下さいよっ」

「良いじゃねーか。決めちまえよ。面倒臭ぇー」

「本音がだだ漏れですよっ」

「やっぱり私なんかとじゃ・・・」

「いや、そういう意味じゃなくて・・・他に2組から声が掛かってて、そっちのパーティーも見てみたいって言うか・・・」

「そうですよね・・・私なんかより、そちらのパーティーの方が・・・」

「あ、いや、それもそういう意味じゃなくてっ。何て言うか、俺が初心者だからちょっとでも良いパーティーに入りたいって言うか・・・」

「その考えは正しいが、何のフォローにもなってねーな」

「え、あ・・・」


・・・ホンマやっ!


「うぅっ・・・ぐすっ・・・」

「おいおい・・・泣かせんじゃねーよ・・・」

「え、いや、あの・・・ど、どうしましょう・・・」

「まぁ、組んでやるしかねーんじゃねーか?」

「そんな・・・」

「す、すいませんっ。大丈夫ですっ・・・断られるのは慣れてるんで・・・」


な、何か、余計に俺が悪者っぽく・・・。


「えっと・・・絶対に断るって訳じゃなくて・・・他所も見てから、もしかしたらって感じで・・・」

「キープか。本命に振られたらって都合の良い悪い男だな。お前は」

「言い方っ」

「それ、それでも良いですから捨てないで下さいっ」

「ちょっ、まだ拾ってないからっ」

「今度は物扱いか?こーゆークズはヒモになるから止めといた方が良いんじゃねーか?」

「で、でも・・・」

「なんで、エトーさんが痴情のもつれの仲裁に入ってるみたいな絵面になってるんですか・・・しかも、完全に俺が悪者だしっ」

「んー?悪者だろ。女にここまで言わせて見捨てるっつってんだから」

「見捨てるって・・・」

「で、どーすんだ?」

「いや、えっと・・・他の2組にも会ってから決めます」

「はっはっは。正解だ」

「え?」

「難易度の低いダンジョンとはいえ、ミスったら怪我もするし。下手したら死ぬからな」

「は、はい」

「ちょっとでも良いパーティーに入るって選択は正しい」

「で、ですよね」

「冒険者としてはな」

「はい」

「まぁ、人として。男としてそれが正しいかは知らねーけどな」

「ぐっ・・・」

「まぁ、とりあえずダンジョン行くか。2人共準備しろ」

「え?一緒に行くんですか?」

「おう。ついでだしな。1人も2人も変わらん」

「じゃあ、短槍だけ取って来ます」

「おう。お前は?」

「私は何時でも大丈夫です」

「そうか。ほれ、急げ」

「は、はいっ」



エトーさんと俺が横に並び。俺とパーティーを組みたいという女の子は後ろから着いて来ている。

どうにも見られている気がして居心地が悪い。


「そういや、お前ら自己紹介もまだじゃねーか?」

「あ、そう言えばそうですね」

「エ、エイミーです。11歳です。スキルは無いですっ」


まさかの11歳っ!

JCじゃなくJSだったっ!


「えっと、ユウです。16歳です。スキルはライトとかウォーターとかあります」

「趣味は何だ?」

「えっと、趣味は・・・って、お見合いかっ」

「はっはっは。後はお若い2人だけでってか?」


そんな言い回し、こっちの世界にもあるのか・・・。


「案外、相性良い気がするけどな」

「え?」

「前衛と後衛で役割もハッキリしてて分かりやすいしな」

「まぁ、はい」



むしろそれを避けたかった・・・。

ゴブリンくらいならまだしも、突進してくるオークはやっぱりまだ怖い。

ラッシュブルにしてもそう。

軽自動車に生身で立ち向かう様な物だし・・・。


出来れば、後衛で安全に立ち回りたい・・・。


いつもお読み頂きありがとうございます。


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