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13話 経験値

あとがきでタイトルのネタバラシをします。(果てしなくしょーもないですw)

知りたくないよー。という方はあとがきを読まずに飛ばして下さい。

本編は飛ばさないで下さい。お願いします。お願いしますぅー∠( ゜д゜)/

翌朝、簡単に朝食を済ませ旅立ちの為の準備に取り掛かる。


ちなみに朝食はトーストにジャムを塗った物だった。

夕食もパンとクリームシチューで。意外と言っては失礼かもしれないけど、食文化は意外と発達しているのかもしれない。


いや、うどんは無いみたいだからそんな物に意味は無いな。



「まずは下着をいくつか用意しました」

「はい。ありがとうございます」

「それから、携帯食と水筒ですね」

「はい」

「干し肉と干し芋とドライフルーツが入っています」

「はい」

「そして、これがナイフと短槍(たんそう)です」

「おぉー」

「ナイフは獲物の解体用にお使い下さい」

「はい。あの、なんで短い槍なんですか?」

「武器を扱った経験が無いとの事でしたので」

「はい」

長槍(ちょうそう)だと取り回しが難しいのと、剣だと重さに振り回されるかと思いまして」

「あー、なるほど」

「突いて良し、斬り付けても良し。軽くてリーチもあるでユウには丁度良いじゃろうな」

「おぉー」

「まぁ、何かに出会(でくわ)した時は尻尾を巻いて逃げるのが良いじゃろうがな」

「で、ですね・・・」

「暴食の能力も分からんで、戦闘スタイルも決めようが無いからの」

「でも、暴食って想像しにくいですよね」

「まぁ、食うんじゃろ」

「何をですか?」

「それは知らん」

「どんな攻撃でも飲み込んでしまう。そんなスキルだと私は予想してます」

「ふむ。その可能性もあるじゃろうな」

「アリシア様はどんな能力だと予想されますか?」

「食べるだけでレベルが上がったりしたら楽で良いの。今いくつじゃ?」

「え、えっと・・・4です。昨日は3だったのに上がってます」

「ふむ」

「さっきトースト食べて上がったんですかね?」

「かもしれんし、違うかもしれん」

「え?でも、それ以外でレベルが上がる要素が・・・」

「あぁ、そうか・・・あやつらも言うとったが・・・」

「はい」

「レベルが上がる条件は何も魔物を倒すだけとは限らんからの」

「え?はい」

「何か新しい事をしても上がったりはするし、トレーニングを重ねても上がる」


なにそれ。人生経験値みたいな?


「って、事は・・・弱い魔物とか同じ魔物を倒し続けても経験値は入らないって事ですか?」

「弱い魔物でも倒し続ければそのうち上がるじゃろうな。時間は掛かるが」

「魔物を倒すと経験値が入るって事ですよね?」

「そうじゃの」

「それ以外にも、人生経験を積む事でも上がるって事ですか?」

「その通りじゃ」

「あ、俺が昨日レベル3になって。今日また1上がってたのはそういう事なんですね」

「かもしれんし、違うかもしれん」

「まぁ、そのうち分かる事ですしね」

「そうじゃの。そこまで気にせんで()い」

「レベル4だとどれぐらいの魔物が狩れたりします?」

「はっはっは。まだ首が座るか座らんかぐらいの赤ん坊と変わらんレベルでもう魔物を狩るつもりか」

「えっ」

「そりゃそうじゃろ。赤ん坊かって毎日色んな経験しとるぞ?」

「いや、まぁ、そうですけど・・・要するに、俺は赤ん坊と大差無いって事ですね」

「そうじゃの」

「あれ?って事は、ご飯食べたからってレベル上がったりはしないって事ですね」

「それは、まだ分からん」

「え?だって」

「魔物を食えば上がるやもしれんし。もっと特殊な物かもしれんし、それはまだ分からん」

「とりあえず、何も分からないって事ですね」

「じゃな」


まぁ、それでも・・・。

優劣はあるかもしれないけど、デカいクレーターを作ったり山を割ったり出来るようなスキルと同列なんだから暴食もきっと強いはず・・・。


それにしても、暴食って何かイメージ悪いよなぁ。

いや、そうでも無いか。強欲とか色欲とかに比べたら全然マシか。

どれも大罪なんだからイメージ良い訳が無いか・・・。


「荷物はそんな所じゃな」

「後はポーションも用意しようか悩んでいるのですが、如何しましょう?」

「うむ。あった方が良いじゃろうな」

「はい」

「儂から渡す物もあるで、ちょっと待っといてくれ」

「はい」


しばらく待つとアリシアさんが小汚い巾着サイズの麻袋を手に戻って来た。


「これじゃ」

「それ何ですか?」

「マジックバッグじゃよ」

「おぉー・・・って、でもアイテムボックスありますよ?」

「こんな量が入るとでも思おとるのか?」

「あ・・・これってどのくらいの容量あるんですかね?」

「その辺りにある物で試せば良かろう」

「それもそうですね」

「そのナイフでも入れてみい」

「はい」


と、アリスさんが持って来てくれた革製の鞘に収まった解体用のナイフをアイテムボックスに入れてみる。


「入・・・らないですね・・・」

「じゃろうの」

「こんな容量無いもんなんですね」

「らしいの」

「あ、もしかして前に来た2人も持ってたんですか?アイテムボックス」

「うむ」


やっぱりか・・・。

言語スキルは誰でも持ってるスキルみたいだし。転移者はデフォでアイテムボックス貰えるっぽい。

って事は・・・鑑定も大した事無いの確定かな・・・。


「最初はそのナイフも入らん程度じゃが。レベルさえ上がれば、家ごとでも収納出来る様になるの」

「はい?」

「あやつはとりあえず何でも突っ込んでおったの」

「グンマーさんですか」

「うむ。見ておっても意味が分からんぐらいに便利でな」

「はい」

「さっきの物を全部そのマジックバッグに入れてみい」

「え、はい」


・・・って、え?気持ち悪っ・・・完全に物理法則を無視してるな。

小っさい袋にでっかい物がぬるぬると吸い込まれていく。


「そうしたら、そのマジックバッグをアイテムボックスに入れるんじゃ」

「はい」

「アイテムボックスに手を突っ込んでみい」

「え?」

「ん?」

「大丈夫なんですか?」

「何がじゃ?」

「いや、俺まで中に入っちゃったりしません?」

「ナイフ1本も入らんのにか?」

「あ、そっか」

「早ようせい」

「は、はい・・・あ、なるほど」

「凄いじゃろ?」

「はい」

「え?え?何がですか?」



アリスさんだけが理解出来てない。

いや、うん、これ凄い。


いつもお読み頂きありがとうございます。



タイトルのネタバラシをします。



微妙なタイトルなのに、これに決定してしまった理由ですが・・・。

ダジャレですね(´ε` )


とある異世界にある日本という国の香川県という地域が話のスタート地点になってます。

うどんの国とも呼ばれているみたいですね。独立国なんでしょうか?


その香川の旧国名は讃岐です。さぬきです。

サウサドサンから讃岐・・・サを抜くと・・・ウドン。


ウドン戦記となる訳です。しょーもないですね(´ε` )



ちなみに設定等を書いているメモ帳のタイトルは「うどん無双」だったりしますw

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― 新着の感想 ―
[一言] さ抜っ ω・)解っていたとは言えない(笑) ラストまで応援してます(*`・ω・)ゞ
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