126話 stinky
エイミーと美味しい物の話をしたり。それ以外にも色々な話をしたかった・・・。
なのに・・・遅く起きて、遅い目の朝ご飯を食べて。部屋でゴロゴロして、お昼ご飯を食べて・・・またゴロゴロして、気付けば夕方になっていた・・・。
「おかえりー」
「ただいまですっ」
夕方になりエイミーが帰って来たが今日1日何もしなかった・・・。
「今日は何したんですかっ?」
「えっと・・・そうだね・・・うん。1日完全に休息に充てたかな」
「??」
「ほら。移動も多かったしさ。ダンジョンに篭もりだしたらちゃんとした休息って無いと思うし」
「なるほどっ。ユウさんもやる気満々ですねっ」
「そ、そうかな。たぶん」
「あっ、もしかして」
「うん」
「ユウさんも前衛やりたかったりしますっ?」
「え?いやいや、俺は後衛で十分満足してるからっ」
「そうですか?前衛やりたくなったら遠慮せずにいつでも言って下さいねっ」
「う、うん」
遠慮なんて1ミリもしてないんだけど・・・。
こっちの世界に来て、かれこれ1年近くが経とうとしてるし。
流石にモンスターとの戦闘にも慣れた。と、思う。
対人は慣れる気がしないけど、モンスター相手であれば何とか。
まぁ、コボは慣れないけど・・・。
翌朝、やる気満々のエイミーとやる気満々だと勘違いされている俺はダンジョンにアタックしていた。
一昨日に攻略した2階のスケルトン、3階の盾を持ったスケルトン、4階の片手剣を持ったスケルトン。
「ここはもう満足なんでユウさんどうぞ」
と、言われ・・・。
「大丈夫だから。エイミーがやって良いよ」
と言うと。
「遠慮せずにどうぞっ」
と、背中をグイグイ押されスケルトン狩りをさせられてしまった。
やってみて分かったのが・・・コイツら意外と厄介で。
頭を吹き飛ばそうが関係ナシに向かって来る。
頭無いのになんでこっちの位置分かんだよ!とも思ったが、そういえば最初から目も無かった。
足を攻撃すれば動けなくなるから後が楽だろうと思い。膝から下を吹き飛ばしてみたが・・・痛みを感じない様で残った手と歯で攻撃しようとしてくるので迂闊に近付けないという事が分かった。
ウィンドアローは点の攻撃なので、線の攻撃のウィンドカッターに切り替えてみたが点も線も大差無い様で。残った部分で攻撃をしてくる。
エイミーさんの助言で存在を忘れかけていたファイヤーボールを使ってみた所。
当たった所で爆発するので面の攻撃になり簡単にスケルトンをバラバラにする事が出来た。
ようやくファイヤーボールが日の目を浴びた。
5階からは場所を交代して。エイミーが前衛で俺が後衛のいつもの配置に戻った。
5階もやっぱりスケルトンで盾と片手剣を装備していた。
が、エイミーの大盾による突進で敢え無くバラバラに。
6階のスケルトンは大剣を持っているが重さに振り回されてちゃんと振れない様だ・・・何でそんなもん装備したしっ・・・。
但し、ここは人気な様で区画毎に冒険者達が湧き待ちをしていた。
7階のスケルトンは双剣って感じかな?
シミターっぽい片手剣よりも少し刃渡りが短い湾曲した剣を両手に持っていた。
ここも6階程では無いが人気な様で全区画では無いがほぼ埋まっていた。
「6階と7階が人気なの?」
「はいっ。スケルトンがここまでなんでっ」
「あー、そうなんだ」
「8階からはゾンビですっ」
「うげっ・・・」
スケルトンは見た目的に怖くはあるけど、ある意味コミカルでもある。
ゾンビはグロさと怖さしか無い。
まだ見てないけど、きっとそうに違いない・・・。
なんて思っていた時が俺にもありました。
安全地帯を出た瞬間に襲いかかって来ました。
「臭っ!!!」
「聞いてたより臭いです・・・」
いや、知ってたんなら教えといてよ・・・。
「ちょっとタイムッ」
と、安全地帯に急いで避難した。
「そりゃ・・・ここの上の階が混む訳だ・・・」
「ど、どうします・・・?」
「ここまでずっとスケルトンだったって事は、この後はゾンビが続いたり・・・?」
「します・・・」
「だろうね・・・」
諦めてスケルトンを狩るべきか。それとも、鼻がバカになるまで耐えるか・・・。
いや・・・。
「ゾンビの区間って何階くらい?」
「8階層から13階層です」
「長いな・・・」
「諦めます・・・?」
「エイミーは?まだ進みたい?」
「ちょっとだけ頑張ってみたいですっ・・・あ、でも、やっぱり・・・ユウさんが嫌なら・・・」
「あー、だったら頑張ってみよっか。臭くても死ぬ訳じゃないし」
その後、8階層のゾンビ相手に何度か戦い。
簡単な事象を見逃していた事に気付いた。
臭いの元が近い方が臭い。という事を・・・。
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