表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/182

122話 founder

この日はエイミーと2人でオークを数匹狩り。その後は、また延々とコボルトを狩り続けた。

コボルトを狩ったのはエイミーで俺は解体し続けただけだけど。


「今日は冒険者ギルドで買取りして貰いましょう」

「あれ?安いんじゃなかったっけ?」

「オークは安いんですけど、コボルトはそこそこ高いんで」

「あ、そうなんだ」


コボルトから取れる魔石が意外と高く買い取って貰えた。

職員さんにはドン引きされたけど・・・。


どうやらここは鍛冶が盛んな街で。

ダンジョン兼鉱山もダンジョンというよりはモンスターの出る鉱山として活用しているらしく。

3階層はゴブリンが出るが、討伐証明部位が持ち込まれる事はほぼ無いそうだ。


「でも、それだけ掘ってたら枯れちゃいそうだけどね」

「??」

「ん?あれだけの人数で毎日掘ってるんでしょ?」

「だと思います」

「そしたら・・・あれ?もしかして・・・」

「はい」

「ダンジョンだから掘ってもしばらくしたら元に戻るとか?」

「戻りますね」

「やっぱりか・・・」


もう良い加減ファンタジーな力に驚きたくないんだけど・・・。

言われてみれば、ダンジョンの通路は1本道だし。

本物の鉱山ならもっと入り組んでいるはず。掘り進めていくから。


モンスターが湧くのと一緒で壁も湧くのか・・・。


「情報収集してきますから。ユウさんは先に宿に戻ってて下さいっ」

「うん」


俺が手伝える事は無い。たぶん。

むしろ居ない方がエイミーも自由に動けるだろうし、邪魔をしないのが1番の手伝いだと思う。たぶん。


「おっ・・・って、ワクの嬢ちゃんはどうした?」

「あぁ・・・エイミーはまだ用事があるみたいです」

「そうか。にーちゃんは飲めるのか?」

「俺は全然飲めないです」

「チッ」


目を見ながら盛大に舌打ちされたっ。


「飲めねぇヤツは要らん。さっさと部屋に帰れっ」


えぇ~・・・。


「もうちょっとしたらエイミーも帰って来ると思います。それじゃあ、失礼します」


こちらも見ずに手で追い払うジェスチャーをされた・・・。

ここじゃ飲めないってだけで悪なのか・・・。


部屋に戻り、大人気ない対応にへこんでいたが。

見ず知らずのオッサンにあんな対応される謂れは無いと思い。ふつふつと怒りが込み上げてきた頃エイミーが帰って来た。


「ただいまですっ」

「おかえりー」

「色々聞いて来たんですけど」

「うん」

「やっぱりサヌキかその周辺が候補ですねっ」

「なるほど」

「でも、サヌキにはダンジョンが無いんで」

「うん」

「サヌキ周辺のダンジョンのある街が1番の候補ですっ」

「近くにダンジョンってあるの?」

「いくつかあるみたいですっ」

「じゃあ、一旦サヌキに戻って。また情報収集した方が良いかもね」

「はいっ。でも・・・」

「ん?」

「サヌキの近くだけで良いから。全部、行ってみても良いですか?」

「ダンジョン?」

「はい」

「良いけど、なんで?」

「ここみたいに湧きが遅いと効率悪いから。実際に見てみないと分からない事が多いなって」

「あー、そうだね。じゃあ、一通り見てから決めよっか」

「はいっ」


ここに何時まで滞在するか決めてなかったが。急遽、帰る事になった。

俺の目的は果たされてるし。エイミー的にもここのダンジョンは湧き待ちの時間も長く不満だった様だ。


鍛冶が盛んだという事で。

武器や防具を買い替える事も考えたし、エイミーにも提案してみたが。


防具は買い替えたばかりなので1ランク2ランクUPさせる程度だからもったいないとの事だ。

武器に至っては、あの短槍より良い武器があるとは思えない。と言われてしまった。


他に買い替える物だったり、欲しい物が無いか尋ねると。解体用のナイフはそろそろ買い替えたいらしいが、どこでも買える物なのと急いでもないらしく・・・。

本当にいきなりこの街に用事が無くなってしまった。


という訳で。

サヌキに帰って来た。


山の中を突っ切れば3日くらいで帰れるかもしれないが、ほぼ確実に迷子になるけどどうするか聞かれ。

来た道を選択した。

1度通った道なのと、天候にも恵まれた事もあり。

来た時は10日掛かったが帰りは8日で帰る事が出来た。


「それにしても・・・」

「びっくりですねっ」


なにが?って?

街中がうどんフィーバーな事だ。


依然泊まっていた宿屋へ行くと大歓迎で迎え入れられ。


「アンタらのおかげで儲かってしょうがないよっ。はっはっは」

「そ、それは良かったです・・・」

「反応が薄いね?その金はアンタらにも入るんだよ?」

「あ、そうかっ。おぉー」

「ところで相談なんだけどね?」

「はい」

「ウチが元祖を名乗っても良いかい?」

「なんのですか?」

「釜玉うどんのだよ」

「あぁー・・・どう?エイミー」

「べ、別に大丈夫です・・・」

「そうかい。ありがとね」



異世界に元祖釜玉うどんの店が爆誕した瞬間だった。


いつもお読み頂きありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ