表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/182

117話 不労所得

「ユウさんは登録しなくて良かったんですか?」

「商業ギルドに登録したらさ。なし崩し的にオゥンドさんのお店任されそうな気がしてね・・・」


うどんのレシピや特許権などの事を考えると商業ギルドに登録して所属してしまった方が話が早いという事でエイミーに登録して貰った。

登録やら契約やらの説明にかなり時間も掛かったので、既に夕方近い時間になっている。


「でも、あんな種類あるんだね。俺もうどんに関しては詳しい方だと思ってたけど。全然、知らないのがいっぱいあったんだよね」

「はいっ。全部、お母さんから教わりましたっ」


娘にうどんの英才教育を施す母親。

なんて素晴らしい人なんだろう。本当に惜しい人を亡くした・・・。


「でも、良かったんですか?」

「なにが?」

「もし人気が出たら。醤油とかうどんの材料が高くなっちゃうかもしれないですよ?」

「別に独占したいとは思ってなくて」

「そうなんですか?」

「うどんが広まったら。色んな人が色んなバリエーションのうどんを作ると思うんだよね」

「はい」

「そしたら、それを食べたい」

「なるほど」

「釜玉も知らなかったからさ。これからもあんな感動を何度でも味わいたいんだよねっ」

「それだと、レシピ料とか取らない方が良かったんじゃないですか?」

「そこはさ・・・誰でも簡単にうどんを出す様になったら不味いお店も出て来るでしょ?」

「それは、まぁ、はい」

「それで変にうどんの評判が下がっても嫌だから。ちゃんとしたお店にだけやって貰う為にね」

「なるほどっ」


と、まぁ、適当に言ってみたけど。

お金くれるって言うなら欲しいじゃん・・・。


「これからどうする予定なんですか?」

「え?」

「この街に留まるならユウさんは船の護衛をする事になると思いますけど」

「あー・・・」


そうか。

今は懐が温かいけど、それは永遠じゃないか・・・。


働かざる者食うべからず。

俺は護衛をするにしても、エイミーはスキルを持ってないからなぁ・・・。


「どうしよっか・・・?」

「聞いたんですけど」

「うん」

「南の方に鰹節を作ってる所があるみたいで」

「うん」

「そこに行ってみませんか?」

「鰹節ってここでは作ってないの?」

「みたいです」


そこに行けば。より、うどんに合う鰹節が手に入るかもしれない。


「よし。行こう」

「え?良いんですか?」

「うん」

「そ、それじゃあ、ユウさんは先に宿に戻ってて下さいっ」

「え、うん。エイミーは?」

「旅の準備を整えて来ますっ」

「俺は行かなくて良いの?」

「はいっ。私に任せて下さいっ」

「う、うん・・・」


まぁ、俺が居ても見守る事しか出来ないから居なくても一緒か。


「ありゃ。連れの嬢ちゃんは一緒じゃないのかい?」

「エイミーは用事があるみたいで。帰りはもうちょっと遅くなると思います」

「荒っぽいのが多いんだから。女の子を1人で歩かせるんじゃないよ。ホントにもぅ」

「そ、そうですよね・・・すいません・・・」


2人で居ても、荒っぽいのに絡まれたらエイミーが俺を守りそうな気がするけど・・・。

戦闘力はエイミーの方が高い。近接なら特に天と地ほどの差がある・・・。


「早速、アタシも作ってみたから。味を見て貰おうと思ってたんだけどねぇ」

「釜玉ですかっ!?」

「そ、そうだよ・・・」

「俺が見ますよっ」

「アンタは何食べても美味いって言うじゃないかい・・・」

「うどんは(すべから)く美味しいです」

「ほら」

「美味しくないうどんはうどんじゃないですからっ」

「どういう理屈だい・・・そりゃ・・・」


俺が打ったうどんとか。あれは、うどんと認めない。


「まぁ、食べたいんだね?」

「はいっ」

「美味しくなくても文句言うんじゃないよ?」

「・・・・・・」

「言う気満々じゃないかいっ」

「うどんに嘘は吐けません」

「まぁ、改善点があれば言っとくれ」

「はい」

「湯がくから席で待っときな」

「はーい」


朝に釜玉うどんを食べて以降、何も口にしてなかったから。結構、お腹が空いている。

それにしても、2食続けてうどんが食べられるとは・・・幸せとしか言い様がない。


「おまちどーさん」

「いただきますっ」

「アンタねぇ・・・。見た目の感想とか無いのかい?」

「あー・・・黄身だけにしたんですか?」

「お?ちゃんと気付いたね」

「そりゃ・・・」

「その方が味が濃くなって良いんじゃないかと思ってね」

「なるほど。それじゃあ、いただきまーす」

「他には無いのかい?」

「えっ・・・えーっと・・・んー・・・何が違うんですか・・・?」

「違わないね」

「ん?」

「白身を抜いただけだからね」

「んん??」

「引っかからなかったね。面白くない」

「ちょっ」

「冷めないウチにさっさと食べなっ」

「えぇ~~~~~~」



くっそ・・・良い様に振り回されてるっ。

もしこれで美味しくなかったら覚えてろよっ。


いつもお読み頂きありがとうございます。


あるお題の短編連載を思い付いて書いてみたんですが。2話で打ち止め。次が全く浮かばない・・・。

扱いに困るーc(`Д´と⌒c)つ彡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ