スキル
前回のあらすじ
俺、プランクトンだってよ
そんなふざけたあらすじ言ってる場合じゃねえ。
まて、プランクトン?
ヒトどころか動物ですらねえじゃん。
微生物じゃん。
どーせえっちゅうねん。
アロニスは人に転生するとか言ってなかったか?
いや、言ってなかったか?
もう既に記憶があやふやだ。
そんなレベルで困惑してる。
いや、いや、いや、こんな転生アリか?
実質生まれて一日生きられるかわかんねーよ!
他のヤツに食べられてはいおしまいだろ?!
俺、星川真琴はプランクトンに転生したようです。ちなみにあと10分くらいパニクってた。
・・・・・・・・・・・・
ちょっと落ち着いた。
とりあえずほかの生物に食べられないように下に潜って石の影に隠れる。
いや、このサイズだとちびっこい石ころなんだろうけど今の俺にとっちゃ断崖絶壁の壁。
てっぺん見えねーもん。
落ち着いたところで情報を整理しようと思う。
まず俺はプランクトンに転生した。ふざけんな。
で、アシュリーさんからもらったスキル【図書館】は健在。ありがとうアシュリーさま。
そしてここは海の底。
・・・うーむ。
正直なところ、転生するとなって、赤ちゃんからスタートかー、なんか恥ずかしいなぁとか思ってた俺が恥ずかしい。
赤ちゃんでいいから人に生まれ変わりてえ・・・。
そうどーにもならないことを考えつつ、自分のステータスを【図書館】で探る。
『・・・検索完了、結果を表示します。』
プランクトン RANK F
魔力 F
攻撃力 F
防御力 F
スキル
図書館
■■■■
こんな感じらしい。【図書館】便利だわ。
【図書館】の使い方はなんとかなく分かった。頭の中で調べたい対象を選ぶと情報が頭に浮かぶ。
調べてみるとどうやら俺はRANK F つまり最低ランクの生き物らしい。
まぁプランクトンだし仕方なし。
魔力とか攻撃力とか防御力とかRPGかよ。
しかも最低ランク。
まぁプランクトンだし(以下略)
でもやっぱり気になるのは最後のところだな。
【図書館】の下にあるコレ。
■■■■
どうやら文字化けしてるらしい。
バグか。
どこまでゲームだよこの世界。
つーかこれくれたの多分アロニスだよな。
不安しかねえ・・・。
読めないけど使ってみよっと
えいやー!とー!!!
ぴかっ!
その瞬間俺の周りにあった水と砂と石が消失した。
そして俺の意識も一瞬飛ぶ。
・・・・・・はっ!
何が起こった?!
そう思い周りを見渡すと石がなくなってるのに気づく。
あれ?石どこいった?
それと地面の砂も凹んでる。
おろろ?
どう考えても今使った謎のスキルのせいダヨネ。
うわー、何やったんだろ俺。
爆発とかさせたのかな?
光ったし。
そう思おうとした時、自分のステータスが変わってるのに気づいた。
ロックプランクトン RANK F-
魔力 F
攻撃力 F
防御力 F-
スキル
図書館
■■■■
硬化F
おおおおお???
なんか変わっとるんですけど?!
ロックプランクトン・・・?
石?
もしかしてさっきの石か・・・?
いやな予感がしてその■■■■を【図書館】で調べてみる。
最初からやればよかった。
『・・・検索完了、言語翻訳、表示します。』
スキル 進化
なんか怪しいのキター!!!
進化て、オイ。
イヤイヤイヤイヤ、説明も確認しないと。
進化
複数を対象とし、それらを素材としてある対象を進化させる。ただし、素材が生きている場合は成功率が下がる。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
やばいヤツやコレ。
あれか、石とか砂とかは素材になったのかー。
で、それで進化してロックプランクトンになったと。
うわー。
すげースキル。
ぶっ壊れてんじゃん。
つまり何でもかんでも素材にして自分を強化出来るってことか。
これならまだ生きてけるかもしれん・・・!!
生きる希望が芽生えた俺だった。