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波動の龍者  作者: ケイマ
第3章
75/81

暗雷の剣士

3週間ぶりです。

ダメだぁ…時間が取れなくて書く時間が無い…

3週間も待たせたのに内容は薄いし、文字数も少ない…


これからおそらく更新がどんどん遅くなります…しかし、逃げることはないので安心してください!静かに見守ってくれると助かります…

「まずは零断の他の仲間に自己紹介からかな。俺の名前は創也。この世界に来て授かった能力は『メニュー』だ。もともとは中堅層をサポートする情報屋兼アタッカーだった。今はただの農民かな。よろしく。」


「改めて零断だ。能力は…創也には見えているか?」


「ああ。神職は『暗雷の剣士』。神職から見て、雷魔法と闇魔法を使うのかな?闇魔法はレアだからわからないけど。」


「ん?暗雷の剣士ってなんだ?」


「え、いや、零断の神職だろ?」


「いや、違うけど?」


「………」


自信満々に言った創也とそれを違うと言った零断の間に妙な沈黙が流れる。


「零断さん。冒険者カードを見て見たら?」


そのなんとも言えない気まずい空気をユニがフォローする。

零断はユニに言われた通り、帝国の冒険者カードを見てみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 フレン


神職 暗雷の剣士


ランク A-


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うーん?ちょっと待て。2つ3つ突っ込みたいところがあるんだが…」


「え、なんだろこれ?壊れちゃったのかな?」


「な、何があったんだ?」


創也には個人情報が詰まっている冒険者カードを見せていないので話について行けずに困惑する。

そんな創也に何がおかしいのかを説明する零断。


「まず、名前が偽名のままというところかな。」


「え、それは零断さんが謎の病気が終わってからでいいって…」


「あれ?そうだったか?ならいいか。次に、神職が違う。」


「それがいちばんの問題だよね。」


「元々の神職はなんだったんだ?」


その創也の質問に難しい顔をする零断。


「……すまん。色々とあってな。まだ話せない。」


「あーすまん。そこはいいか。他にはあるのか?」


零断が渋ってるところを見た創也は物分かりも良かったおかげで次に回してくれた。


「あとは、ランクがおかしい。」


「私のもランクがA-になってるよ…」


「え!?!?お前らA-だったのか?」


「まぁな。というか、ギルドマスターがヘラの冒険者と戦ったって噂はここには来てないか?」


「それは聞いたが…まさか?」


「そのまさかだよ。」


「零断…マジパネェっす。」


「まぁそれで、本当はBランクくらいに昇格のはずが、A-になっていたというわけだ。」


「フェンゲルのギルド長は色々見込みがあるんだなぁ〜」


零断のランクや経歴を聞いて呆然とする創也。


「ま、そういうわけで俺は暗雷の剣士ではないよ。」


「そうか…メニューでも間違えるのはあるんだな。」


「うーん…」


「どうした?」


零断と創也のその結論に不満があるような雰囲気を出すユニ。そんな様子のユニになぜかを零断が質問する。

するとユニは零断の耳もので囁く。


「もしかしたら波動の龍が邪魔してるんじゃない?」


「あー確かにな。」


「…どういう事だ?」


理解した様子のユニと零断だが、創也は話が全くわからずに質問する。


「つまり、俺の本当の神職が強力すぎてメニューや冒険者カードの能力を邪魔しているわけだ。」


零断は重要な情報だけを抜いて創也に説明する。

すると創也は納得したかのように頷く。


「そうなのか。もしかして零断は転移者の中でも相当有力な部類に入る?」


「ああ。おそらくな。」


「なら分かるわけないな。さらに色々あったみたいだし、詳しく聞くのもやめておくわ。」


「そうしてくれると助かる。」


「おう。んで、何か聞きたいことがあったんじゃなかったっけ?」


謎の病気についてを聞くはずだったのに能力について話していたので、創也が話の方向を修正する。


「そうだった。俺たちは今謎の病気について調べているんだ、っていうは理解してるよな?」


「ああ。さっき話したからな。謎の病気についてと言われてもメニューで表示されるところまでしかわからないぞ?」


「それだけで十分だ。」


「了解だ。なら、まずお前らが言ってる謎の病気の正体からかな。」


「それがわかってるならメニューすげぇ!って終わると思うが…」


「じゃあメニューすげぇ!って感じかな。」


「…まじか。」


零断達が多くの村を訪ねてわからなかったことがメニューでは一瞬らしい。

その事実に呆れ驚く零断一行。


「お前らが言う謎の病気は『魔力発散欠乏症』と言えばいいか?」


「その言葉を聞くだけだと、溜まっている魔力が空気中に発散されて魔力が欠乏するってことか?」


「まさにそう言うこと。魔力が体の中からなくなったらこの世界の人々は動けなくなる。そのせいで目を覚まさないで飲食が出来ずに衰退して死んでしまうわけだ。」


「確かにこれは病気ではあるが、衰退死と思われても仕方がないか。」


「だから最近まで問題になってなかったんだけどな。メニューによると、この病気が初めて発症したのは大体10ヶ月ほど前だ。そして、世間に知られるようになったのが半年前。なぜ知られるようになったかは、発症したばかりの近くの村の人々の多くが衰退して寝たきりの人が半分以上になっていたからだ。」


「…メニューのすごさがこれ以上ないほど感じられるな。」


「本当に便利なスキルだと思っているよ。けど、近くのことはわかるけど遠くのこととかは大まかにしか分からない。例えば今回、零断達がこの村の近くに来ても転移者と言うことはわかってもどんな能力か、とか目的とかは全くわからないからな。」


「それでも重要なことはわかるから十分だと思うけどな。まぁ、つまり言いたいことはこの病気がなぜ起こったのかはわからないってことか?」


「そういうことだ。自然発症したのか、人が関わったのかがわからないからこれ以上は何も言えない。さらに、何が原因で発症するかもわからない。この村では1人も発症者が出ていないからな。」


「そうか…」


零断はその場で考える。


【今までの話を聞いたところ、自然発症の可能性も高いんだよな。まぁそれはそれで解決しないといけないな。たとえ人が関わってても関わってなくてもフロヌィチから引き受けた依頼だしな。】


そこまで考えてから零断はあることを思いつく。


「なぁ創也。この事件を解決するために一緒に行動してくれないか?」


「んー聞かれると思ってたけど、俺1人では決めきれないな。この世界で俺はある人と一緒に暮らしているんだよ。その人の許可というか、相談しないと。」


「了解だ。明日の朝にこの村を出るからそれまでに決めてくれると助かる。」


「わかった…というか、今決めれるかも。帰って来たから。」


創也がそういうと、すぐに玄関の扉が開かれる。


「創ちゃんただいまー!ってあれ?お客さん?」


「ああ。ゼロだよ。」


「へ?ゼロってなに?ゼロ…ゼロ…ゼロ…」


創也と普通に話していた女性はゼロという名前を聞き、零断の方を向くとどんどん凝視してくる。


「…はじめまして。『深夜の暗殺者』のゼロこと零断です。」


「うそ…本当に会えるなんて…」


女性は膝をついて四つん這いになった。

いきなり四つん這いになった女性に驚きながらどうすれば良いかわからず創也に目線でヘルプを呼ぶ零断。

しかし、創也は張り詰めた雰囲気で女性に質問する。


「零断が来ることで何か起こるのか?」


「うん…起こるよ…凄いことが…」


「な、なにが起こるんだ?」


妙にためる女性に唾を飲み込む創也。


【ああ。こいつらもしかして厨二かな?】


零断はそう思いそうな感じだ


「か、か、彼についていけば創ちゃんと私は結婚できて、一生一緒に居られるよ!」


「よし零断。今四つん這いになってる女性も一緒に行って良いならついていこう。」


「すげえなお前ら。」


キリッとした表情で創也は言い放つ。

そんな創也の言葉に間髪入れずに零断はそう突っ込んだ。


「それで?連れていくも何も紹介してくれないとその判断すらできないぞ?」


「そうだった。彼女は俺と幼馴染で恋人の曽根川 紫苑そねかわしおんだ。」


「へぇ…もしかして一緒にダイブしたのか?」


「ああ。そういうことだ。手を繋いで同時にダイブしたら同じ場所に転移したんだ。」


「そういうことか。それを使えば一緒に転移されたんだな。今日に限って家だったからな…いや、気にしないでくれ。」


「まぁ大体は予想できたよ。」


GFOの中で最強と呼ばれる零断のパーティで零断ことゼロと涼音ことリンが恋人関係なのは周知だ。なので零断がつぶやいたことを創也が理解することも簡単である。


「それで、何をしてたの?」


紫苑が入ってきたことで零断はまた同じ会話をして、間に挟まれる合いの手によって零断は二人が厨二心を持つ人だと改めて判断したのであった。





今日はエイプリルフール…もう1話気合いで書ける…かな?

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