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イチ カナユキ
降り積もる雪を見ていると
僕はなんだか 寂しくなる
どうしても どうしても
居ない筈の君を
探してしまうから
分かってるんだよ 本当は
君がもういない事
分かってるんだ
そう 理解してたんだ
どうしようもない孤独の中で
雪だけは ずっと僕の隣にいる
冷たくて 脆くて
愛しくて
それなのに
どうしてこんなに 切ないんだろう
どうしてこんなに 寂しいんだろう
だから雪を見ていると
自然と涙が 溢れ出す
きっと 愛しい君の温度が
少しも感じられないから
隣がポッカリと 開いてしまったから……