無印編 第二話 卑劣な罠
啜る囁きに関しての謎は既に始まっていた。
この謎が暴けない限り、奇跡を生むことはできない。
道辻が突然変なことを呟きだした。
「夜、作られた、3人の、棒が、折られる。」
その呟きが岩沼に届いた。
その言葉の謎を解いて行けば惨劇を打ち消すことができるのだが・・・
午後8時49分
岩沼と熊戸と八戸はその謎を解くことにした。
「夜、作られた、3人の、棒が、折られる。この暗号文何か引っかかる。」
「岩沼さんの言うとおり文章がとぎれとぎれになっているからそれらをつなぎ合わせれば分かるかもしれないな。」
3人がまず、「3人の」というところに着手したがそれは間違いである。
この問題の答えは「作られた」という部分に着手しながら文章を取りまとめる。
作られた棒が3人の・・・となっていくのである。
岩沼達は「3人の作られた棒が折られる夜」と解釈してしまった。
本当の答えは「作られた棒が3人の者に折られると夜は平和と化す」というものであった。
しかも、一崎の部屋に木製のバットが置いてあった。
「俺達の事かな、3人って。」
「棒とは一体何だろう?」
彼等が一崎の部屋に入った瞬間、恐怖が襲った。
一崎が頭をぐちゃぐちゃにされて死亡していたのである。
血文字で更なる暗号が書かれていた。
「わーわーわー」
新たな暗号がこの後の展開を操作し始める。
次回 無印編 第三話 更なる犠牲者。お楽しみに