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無能でいろと言ったのはあなたでしょう? 〜「偽聖女」と追放された私ですが、隣国で女神として幸せをつかみます!〜  作者: 甘い肉うどん
第一章 隣国で女神として幸せをつかみます!

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幕間 エドワードとミスティ

少し幕間挟みます。(7話に一本は幕間です。)

「ねぇエドワード様ぁ、見てください! このお魚さんたち、お目々が死んでますぅ……。まるでリリアーヌみたいwミスティ、可哀想で食べられなぁ〜い。でもぉ、バター焼きにしたら食べちゃうかもぉ!」


ミスティが、市場の魚屋の前でわざとらしく目を潤ませた。するとエドワードが


「ミスティ、魚の心配より僕の心配をしてよ。この石畳、デコボコすぎて僕の完璧な歩行リズムが狂うんだよね。あと、この街の空気。庶民が吐き出した二酸化炭素が混じってて、僕の肺がびっくりしてる。今すぐ聖女の力で外民どもの吐いた息を浄化してくれないかい?」


エドワードは、鼻を高級なハンカチで押さえながら、不機嫌そうに周囲を見渡した。

その後二人が市場の方へと出向いた。するとエドワードが


「ねえミスティ、見てよあの惨状。棒に刺さった肉を立ったまま食らうなんて、前時代の野蛮な儀式かな? 僕の視界に『咀嚼そしゃく』という卑しい行為を入れないでくれるかな。店主、今すぐその火を消して。僕の美しいプラチナブロンドに炭の匂いがついたら、君の家系を末代まで炭鉱送りにするよ」


店主が震えながら肉をひっくり返す手を止めると、ミスティが追い打ちをかけるように、フリフリのハンカチで鼻を覆いながらクネクネと身をよじる。


「やだぁ、エドワード様ぁ。ミスティ、この煙のせいで、お肌の透明度が0.002%下がっちゃいましたぁ……。もう、このお肉の匂い、ミスティへの嫌がらせですよねぇ? 店主さん、お詫びにそのお肉、全部ピンク色のリボンでデコレーションして、道端のドブに捨ててくださいなぁ。あ、捨て賃はミスティが『可愛い』って言ってあげるからタダでいいですよぉ?」


「名案だね。あ、ついでにそこの衛兵。この店の看板、僕の顔の彫刻に差し替えといて。店名は『王子を崇める聖域』でいいよ。あ、売上の9割は僕の新しい乗馬鞭のダイヤ代として徴収するから。それがこの街の『新ルール』だ」


エドワードが勝手に法律を書き換えていると、今度は花売りの少女が震えながら近づいてきた。「お、お花、いかがですか……?」


「花? 僕より美しいものがこの世にあると思ってるの? その不遜な考え、今すぐ矯正してあげようか。その籠の中身、全部僕の足元に敷き詰めなよ。僕が泥を踏まなくて済むようにね。あ、もちろん代金は『僕に踏ませてあげた名誉』で相殺だ」


「キャーッ! エドワード様、優しすぎますぅ! お花さんも、エドワード様に踏まれて成仏できるなんて、前世でどんな徳を積んだのかしらぁ。ミスティも、エドワード様が歩いた後の『お花の残骸』を拾い集めて、国民に1枚100ゴールドで売り捌いちゃいますねぇ。ミスティ、商売の才能まであって怖ぁ〜い!」


二人が歩くたび、周囲の空気はどんよりと重くなり、絶望の溜息が波のように広がっていく。

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