決戦 4
フィオレンティーナは笑むと
「ここだけは協力しましょう。鳥飼探偵」
と言うと紙を上に掲げ、手を当てると
「清浄!」
紙の魔法陣が輝くと同時に広がり下へと光の筋を貫いた。
その眩さ。
「強欲な正教会全てが魔王の餌になれば良いと思いませんか? 鳥飼探偵」
後から駆け付けた私、ナナリ・ブラウンは何があったのか分かりませんが敵であるはずのフィオレンティーナ・サンドラ・キャンベルさまがどうやら聖魔法で何かを破壊したことだけは理解しました。
ラピスお嬢さまも全員が眩しさに目を閉じて腕で目を守っております。
やがて光が収まるとフィオレンティーナ様の姿が無くなっておりました。
瘴気は消え去り、王も第一王子のアルフレッド様も頭を振りながら目を覚まし始めております。
フィオレンティーナ様はキャンベル公爵のご息女でございますが、敵なのか味方なのか。
ラピスお嬢さまはアレキサンダー第二王子を見られると
「あいつ、恐らくキャンベル公爵や正教会の人間殺しに行ったに違いない!」
と叫ばれました。
アレキサンダー第二王子もまた
「ああ、いまは助かったが……全てを明らかにしないと……それにこれまで攫われていた子供たちも巻き添いを食らうかもしれない」
と踵を返すと走り出されました。
それにチャール・アンダーソン様が
「馬にお乗りください!」
と馬の手綱を渡されました。
「ラサール! 頼む」
アーサー・ラサールさまが私を乗せてお嬢さまたちの後を追われました。
私、必要でしょうか?
いえ、いまは何に変えてもお嬢さまをお守りすることが第一でございます。
王や第一王子、他の者たちの説明はチャール・アンダーソン様にお任せでございます。
ラピスお嬢さまは
「松田、正教会の何か拠点んだろ」
と仰られました。
アレキサンダー第二王子はそれに
「ああ、恐らく大聖堂だ」
と荘厳で大きな大聖堂へと私たちは突っ込んだのでございます。
そこでは魔王召喚の儀式が始まろうとしていたのでございます。
キャンベル公爵やベイリー伯爵は正教会会員と同じ……生贄でございました。




