陰謀の全容 1
「これは……黒魔法でございます」
他の魔法を正魔法とすれば逆転して描く魔法陣はそれらを破壊、若しくは強制的に搾取する力を持つ黒魔法陣という事だそうでございます。
もちろん、それを発動するには正魔法の二倍の魔力を必要としかなりの力がある人間でないと難しいというご説明でございました。
子供たちの船室に書かれていた黒魔法の魔法陣は魔力を吸収するというモノだそうで、子供たちを調べましたらそれに対応する魔法陣が手の平に隠れるようにございました。
メアリ・ネーベルトさまが搾取する場合には対応する魔法陣があると調べられて発見したのでございます。流石先生でございます。知識は随一でございました。
お嬢さまも懸命にお話を聞きながらご理解されておられました。
ロドリゲス公爵邸の広間でお嬢さまとロドリゲス公爵とメアリ・ネーベルトさまとアレキサンダー第二王子が顔を突き合わせて険しい表情を浮かべられておられます。
そう……ベイリー伯爵と正教会の大御所であるキャンベル公爵が黒魔法を使った『何か』をしようとしていることが分かったのです。
正教会は女神の力で国を支えるということで魔力のある人間が集められて教会の人間として働いております。
そこで黒魔法で悪意あることが企てられていたらとんでもない事が起きるかもしれません。
アレキサンダー第二王子はこのことを持って急ぎ王宮へと戻られました。
ラピスお嬢さまは公爵に
「恐らく今回のことで危機を覚えたベイリーとキャンベルが動くかもしれない。それを阻止しなければ」
と立ち上がられました。
ことが大きく動き出す予感がいたします。




