表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生はクソゲーだって? 本当のクソゲーを見せてやろうか?  作者: しらたま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/59

ドキドキの? 事情聴取

 「で、ここはどこなの?」


 俺は目の前にいる羽虫、もとい、モネという小さな少女に問いかけた。


 「謝罪を要求する」


 「は? 何で?」


 「モネは羽虫違う。立派なレディ」


 ふんす、と怒ってるんだぞアピールをしてくる羽虫に、俺はうんざりする。


 レディ? だから謝れと? おいおい、勘弁してくれよ。こちとら根っからの男女平等主義者だぞ。これまでの経験で、女性の権利だけは主張するくせに、いざとなったら庇護を乞うような輩を散々見てきた。きっと、幼い頃から可愛い可愛いと大事に育てられてきたのだろう。

 この羽虫も例外ではなさそうだ。だったら、初めが肝心。ならば今後の為に、ガツンと言わなきゃならんでしょう。


 「悪いが、謝罪はできない。なぜなら――」


 「謝罪無し。残念。私、帰る」


 「すいっませんでしたぁー! モネ様は立派なレディです! だから帰らないでください! 一人にしないで!」


 「二度はない。心得よ」


 ははぁ、と俺は恭しく土下座をした。

 え? 男女平等主義はどうしたって? 権利の強い者に、男女の優劣なんてあるのかい? ここでは俺が劣っている、ただそれだけさ。


 「それでモネ様、お話を伺いたいのですが」


 「モネでいい。普通に話して。気持ち悪いから」


 俺はにこやかな笑みを絶やさず、チッと心の中で舌打ちをした。


 「じゃあ、普通に話すぞ。ここはどこなんだ?」


 「私達の主が創った世界」


 私達、ね。やっぱりここは、狂ったゲームの世界だったか。俺としては、一刻も早くその主とやらをボコボコにしたいのだか。


 「元の世界に帰りたいんだけど」


 「簡単。ゲームをクリアすればいい」


 ……おっと、いかんいかん。無意識に手が出そうになった。つーか、簡単って言いやがったか、この羽虫。いや、待てよ。羽虫のサポート付きなら簡単って意味なのか?


 「クリアって簡単なのか?」


 「主が言うには、生ぬるい、らしい」


 「俺でもできる?」


 おい! 何か言えよ! 視線を逸らすな!


 「オジさん、ガンバ」


 羽虫に励まされた。泣きたい。つーか、この羽虫、会話のやり取りがスムーズ過ぎるな。どんなAI積んでんだよ。


 「何で俺がこんな目に合わなくちゃいけないんだよ」


 「ツライのオジさんだけ、違う。他にも、いる」


 「へぁ? 他にも? このクソゲーにプレイヤーがいるの?」


 「オジさん含めて、十人ら、コホン、十人いる」


 今、拉致って言いそうにならなかった? ねえ? 拉致だよね? ねえねえねえ?


 「俺の他にもいるなんて、喜んでいいのか悲しめばいいのか」


 「大丈夫。未成年いない」


 じゃあ安心だね! ってなんねーよ? 成人した大人が泣く地獄絵図しか浮かばねーわ。


 「大体さ、来るの遅くない? モネが現れるまでに、相当死んだよ?」


 「それはこちらの問題。謝罪する」


 羽虫がペコリと頭を下げた。水色のショートカットが、わずかに揺れる。


 素直に謝った? あれれ? おかしいぞぉ? 何か隠してない?


 「そちらの問題で被った被害は、こちらにある。理由を聞かせてもらおうか」


 「オジさんのサポート要員、難航。誰も名乗り出ない。仕方なく、ジャンケン百番勝負」


 「……それで、モネが負けちゃったのかい?」


 こくり、と頷く羽虫。絶望する俺。

 そんなにか。そんなに俺の所へ来るのが嫌だったのか。

 俺がスライムに殺されている間にジャンケンをし、死神君に首を切られている間にもジャンケン、サイコジジイに拷問されてる間ももちろんジャンケンなわけだ。


 ……百番もいらなくね!? そう思ったのは俺だけだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ