分岐【初対面で、天使の顔して近付いてくる奴には、たいてい裏がある。】
途中で躓き、ボツネタにしたヤツです(>人<;)
本編で入れたかったケド、入れられなかったので、【分岐】という形であげました(`・ω・´)❤️
作中の、パラレルワールドの題材を、上手く使い熟せてたらいいな運転ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
「間違って、二人分を買ったんだけど、一人じゃ食べ切れないんだ。一人分、食べてくれない? 」
先程ワックで買ってきただろう紙袋を見せて、男の子はそう言った。
「…君ぐらいの年齢だったら、二人分ぐらい、ペロリといけるんじゃないの? 」
私より、二つか三つぐらい歳が下だろう男の子だ。小学4、5年生ぐらいだとしたら、食べ盛りな時期に突入しているのではないか? と思う。
「僕、少食なんだ。だから、一人分で、お腹いっぱい。それに……ハナお姉ちゃんに、大切な話があるんだ」
「大切な、話…? 」
大切な話とは、なんだろうか? 真剣そうなのが、雰囲気から強く伝わってくる……まっ…まさか、告白!?
このぐらいの年齢の男の子は、年上のお姉さんに惹かれるみたいな話を聞いた事があるが、そういったものなの!? でっ…でも私、貴方の事、知らないし……困っちゃうなぁ…。
「出来れば“二人だけになれる場所で、さっき買ったコレを食べながら、大切な話がしたい”んだ」
「っ…! 」
何処か必死そうに…でも、真剣さが伝わる強い眼差しに、私の心臓はドクンと跳ねた。
「あっ…、えーっ、と……」
………。……駄目だ。此処で、誘いを断らないと…。
二人だけになれる場所で、彼から貰ったワックのハンバーガーかな? を食べてる途中で、告白なんかをされたら……断れる自信なんて、ない。
ワックは貰うけど、告白は断るなんて、ムシが良過ぎるし、それに……二人っきりの場所に、選択権を与えられた状態で、自分の意思で出向いたのだ。その時点で、期待させてしまっている…。
「二人だけになれて、落ち着いてご飯が食べられる場所、知ってるんだ。行こ? 」
言い様、男の子は私の手を取り、歩き出した。それにより、私も彼の後を追う様に歩く。
「あっ!? ちょっ…! 」
「お前に選ぶ権利なんて、ねえんだ。とっとと歩け」
「!? ……えっ? 」
…あれ? 今、「お前」って、言われた様なーー
「い"っ!? 」
掴まれた手を、強く握られた為、痛い。手を振り払おうとするも、強く掴まれている為に振り解けない…っ。
「俺は、“風間マコト”。お前の母親によって、命を奪われた、風間マリの息子だ」
風間マコトーー…あれ? その名前、何処かで……。
「ちょっ…待って! まず、貴方の名前はわかった! でも、私はっ、貴方を知らない! それに、風間マリって誰? それにママが人殺しなんてするわけがないっ!! 」
一気に情報が流れ込んできた事により、混乱する頭を、なんとか回転させながら、思い付く言葉を並べながら自分の気持ちを伝える。その内のなにかが引っ掛かったのか、彼は急に立ち止まった為、止まる準備をしていなかった私は、其の儘前方の人物の背中へと向かって倒れ込んだ。
「ッッ……あっ…ごめーー」
「母ちゃんを知らないのかッ!? お前の…お前の母親の、命の恩人の、風間マリを知らないのかッッ!?!!! 」
掴まれた手に、一層の力が込められる。痛みが増して、思わず顔を顰めてしまうが……。私に痛みを与える彼の方が、苦しそうに見えて、言葉が出てこなかった。
【初対面で、天使の顔して近付いてくる奴には、たいてい裏がある。】
「っ……」
掴まれた侭の手を、未だに解放されず、彼の動きに合わせて、私も歩き続ける。
「あのっ…そろそろ……」
「……」
「ッ…いい加減、離してッ! 痛い、ってば! 」
思わず強い口調でそう言ってしまい、ゴメン、と反射的に謝る。
「… 母ちゃんを殺した奴の娘に惚れてもらって、俺にメロメロ状態になってもらってから、こっ酷くフる…つもりだったんだ」
「………えっ? 」
「告白にピッタリの場所だって、用意した」
直後、手の拘束が漸く解ける。
目の前は公園。時間帯的に、学校から帰ってきた学生や、子連れの母親などが居てもおかしくないのだが、私達以外に人影は無し。滑り台やブランコ等の定番な遊具から少し離れた場所にベンチがあり、其処へそれぞれ腰を下ろすと、男の子ーーマコト君だったかな?は先程購入した物をハンバーガーを一つ取り出して、私にくれた。
「あっ…ありがとうッ」
「此方こそ、食べ物を粗末にさせないでくれて有難う」
「!」
なんって優しい子だ! 食べ物の事を考えての感謝の気持ちを此方に伝えてくれるなんてッ!! こんな謙虚な子が、先程の、悪魔みたいな雰囲気に見えたのは、多分、見間違い、だったのだろう…そうに、違いない!
こんな優しい子に、今から私…と、ドキドキしていると、「大切な話というのは、」と、マコト君が口を開いた。
大切な話とは、何故自分が、ワックで先程の様な扱いを受けたのか。そして、人殺しの娘といわれていた理由だった。
「ッッ…。ちょっ…ちょっと待って! そっ…そんな話、信じられない…っ」
そして、人殺しの娘と言われる原因となった動画を、視聴するという流れに至った。
無料で動画を閲覧、アップロード出来る有名な動画投稿サイトにて、投稿者不明であげられた、ママがおばさんを、包丁で殺す瞬間が、バッチリ映り込んだ内容の動画を。
「……なんで、ママが…。ってか、おばさんは……」
おばさんは、私が生まれる…ママとパパが結婚する前に、車に轢かれそうなママを庇って、それで……。
「俺は、“お前等”を、許さない」
聞き覚えのあるドスの利いた声音に、あの夢の中で会った男の子は、マコト君なのだと解った。と同時に、先程彼から貰ったチーズバーガー1個が既に腹の中へと消えた事を思い出す。
「っ…」
「毒なんか入れてねえよ」
その言葉に、私はホッと胸を撫で下ろした。
「そんな事してお前が仮に死んだとしても、俺の復讐は満たされないからな」
「復讐? 」
「母ちゃんを殺した奴の娘に惚れてもらって、俺にメロメロ状態からこっ酷くフる…つもりだったが、そもそもお前みたいなブスに好かれても、俺の気持ちはスッキリしねえ」
「ぶっ…ブス!? 」
サブタイトルは、某はっちゃけと真面目のバランスが神の作品っぽく‼️…です(〃ω〃)❤️
【分岐】の方は、内容と関係がある様な、ない様な、感じのサブタイトルでいきます(`・ω・´)