表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

【世界線】

 店の、出入り口付近(ふきん)のショーケース。其処そこには現在げんざい配布中の、ラッキーセットの玩具おもちゃのサンプルが、かざられている。目当めあての作品が配布されているか如何どうかを確認すると、店員のお姉さんが言っていたように、リラックモンスターは無かった。

 品切れで完売した…というよりも、リラックモンスターは“元々(もともと)あつかってなかった”みたいに。



 “お前。【この世界線せかいせんの、如月きさらぎハナ】じゃないだろ? ”



 すれ違いざまに、男の子が言った台詞セリフ

 久し振りに来店したとはいえ、雰囲気の違う店内。ーーと、おぼえがい、“人殺しの娘”というレッテル。


 ……もし。もしも、だ。もしも…男の子が言ったように、現在、私が世界線せかいせんが、私の知らない世界線ばしょだとしたら、“この世界の私”は、何処どこに居るのだろう?

 それに、私は自分が生まれ育った世界線に、如何どうやったら帰れるのだろう?



「順番をゆずってくれて有難ありがとう、ハナお姉ちゃん」



 あまりにも近くから聞こえてきた声に、思考しこうの世界から現実世界へと、一気いっきもどされる。声がしたほうへ、おそる恐る肩越かたごしに振り返ると、男の子の顔が間近まぢかにあり、思わず小さな悲鳴ひめいげてしまった。



「あっ…すみません。僕の不手際ふてぎわで、彼女をおどろかせちゃいまして……」



 私の悲鳴を耳にした人達が、なんだ? 如何どうした? と此方こちらへ注目する。それに、男の子はペコリと頭をげて、私が悲鳴を上げた理由を弁明べんめいした事で、そのおさめた。



「ハナお姉ちゃん、行こっか? 」



 注目していた人達の意識が、別のほう移動いどうしてから、ものの数秒。

 男の子は、私の手をつかんできたかと思うと、歩き出した。それにより、私も彼のあとを追うように歩く。



「えっ!? ちょっ…! 」


此処ここは、人目ひとめやすい」

「!」



 自動ドアがひらき、男の子が其処そことおった事で、私も店を立ちせられる。



「ねえっ! 」


「お前にえら権利けんりなんて、ねえんだ。とっとと歩け」



 ……あれ? 今、「お前」って、言われたようなーー



「い"っ!? 」



 つかまれた手を、強くにぎられたため、痛い。手をはらおうとするも、強くつかまれている為にほどけない…っ。



「俺は、“風間かざまマコト”。お前の母親によって、命をうばわれた、風間マリの息子だ」



 風間マコトーー…あれ? その名前、何処どこかで……。



「ちょっ…待って! まず、貴方あなたの名前はわかった! でも、私はっ、貴方を知らない! それに、風間マリってだれ? それにママが人の命を奪うわけがないっ!! 」



 一気いっきに情報がながんできた事により、混乱こんらんするあたまを、なんとか回転かいてんさせながら、おもかぎりの言葉をならてて、自分の気持ちをつたえる。

 そのうちのなにかがかったのか、彼は急にあしを止めたため、立ちまる準備じゅんびをしていなかった私は、まま前方の人物の背中へとかってたおんだ。



「ッッ……あっ…ごめーー」

「母ちゃんを知らないのかッ!? お前の…お前の母親の、命の恩人おんじんの、風間マリを知らないのかッッ!?!!! 」



 つかまれた手に、一層いっそうちからめられる。

 痛みがして、思わず顔をしかめてしまうが……。


 私に痛みをあたえる彼のほうが、苦しそうに見えて、言葉にまった。




【〜私の知らない現実〜】




 大切な話がしたいという男の子からの要望ようぼうで、私達は公園へと来た。

 時間帯じかんたい的に、学校から帰ってきた学生や、子連れの母親などがてもおかしくないのだが、私達以外に人影ひとかげは無し。

 すべだいやブランコなど定番ていばん遊具ゆうぐから少しはなれた場所にベンチがあり、其処そこへそれぞれ腰をろすと、ようやく手の拘束こうそくかれた。


 男の子は先程さきほどワックで購入(購入)した紙袋から、ハンバーガーを一つして、それを私へわたしてきた。



「えっ…!? 」


え。毒は、れてねえから」


「……」



 毒をれるタイミングはかったから、はいってないのはわかる。が、知らない人からもらった物をってはいけない、というママからの教えに、そむく事に躊躇ためらいがあった。



はらってねえのか? 」

いてなーー」



 直後、腹の虫がす。なんともタイミングが悪い…。



「…じゃあ、俺はうわ。“腹がっては、いくさはできぬ”だからな」



 言って、ふたたび紙袋をあさり、ポテトを取り出した。



「!? そっ…、それ……」


「…いてえの? 」


「っ……」



 返事のわりに、再びお腹が鳴った。それに、男の子はめた視線を向けてくる。



「なっ…なによ!? イイもんっ! ウチに帰ったら、ママの美味しい手料理がーー」

「ねえよ。だから、此処ここでお腹をたしておけ」

「!? ……なっ…なに、言って……」


「此処は、“お前の居た世界線”じゃねえ、って事だよ」


「っ……でっ…でも、ママはーー」

「お前の母ちゃんは、風間マリを殺害した容疑ようぎで現在、留置場にるからな」


「………えっ…?りゅうち、じょう…? 」



 りゅうちじょうって、ぼうリーガル・レトルト・バトルゲームでよく見る、あの留置場?



「じょっ…冗談じょうだん、でしょ? 」



 私の質問に、男の子はするど目付めつきを此方こちらに向けて、にらんでくるだけだった。

久し振りの更新ですみませんでした!!!!


リーガル(法廷)・レトルト(応酬)・バトル(戦い)です(`・ω・´)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ