一瞬の煌めき、永遠の輝き
僕とあなたが今までここに居た。共に居た時は周囲が黄金に包まれていた。会えば別れの時がくる。そのあとは、七つの時、七つの手のひら、七色の光の流れがそれぞれ僕たちを乗せていく。離れ去れば、時の流れも離れていくし、いつ会えるとも知らない。
だからこそ、僕たちは言葉をそれぞれに伝えあう。共にいるときには唇の紅が多くを伝える。離れた時には銀色の光をまとった言葉が思いを伝える。
いま、僕は孤独だ。目の前にあるのは、周囲のわずかな言葉と光陰。それだけ。わずかな言葉と光陰の流れは魔法となる。離れているあなたを覚えさせ、新たな言葉を産む。二人は再び会う時まで互いの成長を知らないのに。
だから、僕たちは言葉を、時のはざまに刻む。思いを託し、心を込めて、一瞬の閃きと永遠の思いを込めて。それが、相手の時の流れに達した時、僕の思いとひらめきと言葉が相手の心に届く。たとえ、思いとひらめきが消えても、僕たちの言葉は消えない。
あなたは、光の速度で去っていった。再び会うときには、私は歳をとっているか、または先に逝っているだろう。それゆえ、あなたと僕は再び会うことが無い。あなたは時の流れに漂って僕から離れた人であり、僕は時の流れに従って、はるかな時の彼方へと去った人間。それでも、時を超越した僕たちは、再び会うことになる。
それを、未来にむけて書いた言葉が約束してくれる。