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マタギvs不審者の影

持ち歩きできるマタギ小屋に、最初こそ驚いたけど、最近はもう、そんなものだと受けいれることが出来るようになった。

それでも、見た目防犯性ゼロなのに、なんなら外から見たら、入り口なんて開けっ放しにすら見えるのに、見えない壁があって、不審者は入れないようになっているとか。

どう見たって木の枝で出来ているようなそれこそ段ボールハウスみたいなものなのに、火災どころか、ドラゴンブレスにもびくともしないとか。もっともドラゴンブレスって何なのかが今一つ分かってないけど。

そんな心細い異世界生活の心のよりどころであるマタギ小屋は、昨晩の何者かの襲撃も、そよ風があたったほどにも痕跡を残さず、あったことさえ忘れそうだ。

朝、身支度を調えて、小屋を出る。テントから這い出たような感じではなく、いきなり小屋の前に現れる感じは、ちょっと異様で、悪目立ちしそうだ。

出来ればあまり関心を持たれないといいのだが。

シラカミに、昨晩異変を感じた入り口付近を指して、何か痕跡が残ってないか尋ねる。

見た目犬なので、においが残ってないかくらいの感じで聞いているが、魔力の残滓が残っているようだ。シラカミが目を突然見開いたと思うと、広場の外、屋台のある方を向いて低くうなり声を上げる。

「お腹すいたのかな?」

シラカミの態度の意味を取り違えた僕は、朝だし、層結論付ける。

あさから、がっつり肉というのは、育ち盛りの僕でもちょっと嘔吐きそうなアイデア。

シラカミとツガルはほとんど肉しか食べないので、朝だろうと昼だろうと夜だろうと、肉になるのだが。

「さっき、カラアゲ食べたろ?」

うなり声の意味を取り違えた僕は、シラカミにそういって窘める。

シラカミはちょっと寂しそうだ。


一応、広場の出口でテント受付の人に、気のせいかもしれないが、と前置きした上で、昨晩あった出来事を伝え、広場内での犯罪行為というのはどの程度の頻度であるのか?尋ねてみた。

残念なことに、広場は宿を取るだけの余裕のない冒険者がテントで宿泊費を節約するためのもので、言ってしまえば、それはそのまま犯罪率の高さにもつながるそうだ。

物盗りの犯行でなくても、冒険者は気性の荒い人間も多く、狭い場所にひしめき合うテント場では、トラブルが絶えないということらしい。

これは、宿を取ったほうがいいかな?


今日は、まず、市場で食材の買い物をして、お昼前に組合に顔を出し、昨日聞きそびれた、素材の買取について尋ねる。

その後は、昨日聞いたクエストというものについて詳しく聞いてみよう。

市場は、テントのある広場から町の中心の噴水のある広場、つまあり組合の建物がある場所までの途中で、少し横道に入ったところにあった。

昨日は真っ直ぐテントの広場に向かったこともあり、気付かなかったが、市場は朝一番がやはり賑わう。宿屋や食堂の人がお昼の営業前に買い出しに来るので、やはり一日で一番忙しい時間帯になるようだ。

駅前の商店街みたいなものだべか?

たくさんの屋台が道の両側に並び、野菜や果物、肉、そして魚が並んでいる。

昨日のガンツさんのお話では、この町の北、共同墓地の向こう側に海があるという話だった。

沖は荒れて、危険な魔物がいるらしいとのことだったが、浅瀬なら、漁も出来るのだろう。魚も並んでいた。

日本人ならやっぱり食卓に魚はかかせませんよ、奥様。

ハイテンションで、並べてある魚を品定めする。

店のガタイのいいおっさんが「坊主、お使いか?」と大きな声で笑いながら話しかける。

あれから何日経ったことになるのか微妙だが、二十歳で成人になったはずだ。坊主というのは納得できない。

「いや、俺は大人だぞ。」口論するつもりはないが、一応プライドが傷つくので、成人であることを主張してみる。

「ああ、15歳以上には見えるけど、まあそんなもんだろ?まだ坊主だ。」

ちょっと待て。今聞き捨てならんことを。

15歳にしか見えないのか。これはあれか、日本人は実年齢以上に若く見えるってやつか。それにしたって15歳はねえだろ。義務教育終わってねえぞ。いや、義務教育しか終わってねえから、それ以上の教育水準を求められても自信はないけど。

そしてもう一つ、15歳で成人扱いなのか、この国?世界?

「20歳なんだが。」一応訂正だけしておく。

「マジか!どうみても成人成り立てにしか見えないぞ。まあ、冒険者になりに町に出てきたにしては、ちょっといい装備には見えるけどな。」

商人は目が肥えているらしく、史朗の服が前世のマタギ服、神様魔改造バージョンで、そんじょそこらにあるものでないことを雰囲気で感じ取ったらしい。一応元素材がほぼドラゴン由来であることはバレないように表面を加工してあるらしいが。

まあ、こっちも魚には興味津々だ。

「この魚はどうやって食べるのがオススメなんだ。」

相手の口調が荒いので、釣られて不躾な言葉遣いになる。もっともこちらの冒険者はそれがデフォらしいので、店主は気にもしない。

「その魚は塩を振って焼くんだ。」

どう見ても鯖っぽい魚を指さして聞いた質問に帰って来た答えは塩焼きだった。

「ちょっと尋ねたいのだが、醤油とか味噌という調味料を売っているところを知らないか?」

「何だそれ?聞いたこともないぞ。」

日本人には死刑宣告に近い言葉が聞こえてきた。

「味噌と醤油がない、だと」orz

「もう一つ聞きたいことがあるんだが、米を売っているところを知らないか?」

「こめ、って何だ?」

いや、いやいや、いやいやいや、聞き間違いだよな。

まさかこの世界に米がないなんて言わないよな。

「米って、真っ白な粒の、パンの代わりに食べる物、知らないのか?」

「パンの代わりに?パン以外に何があるってんだ?」

魚にパンが合うのか?もはやフィッシュバーガーとかしかありえんだろ。

心に少なくないダメージを負った気がする。

とりあえず、鯖っぽい魚3尾と貝が何種類かあったので、ハマグリによく似た大きさの二枚貝をバケツ一杯買う。全部で3000イエニー、市場よりちょっと安い、港価格だな。

せめて味噌が欲しい。味噌汁と味噌煮が絶対にあう。ただ、味噌が手には入って味噌汁と鯖の味噌煮が出来て、米のご飯がないとか、何の罰ゲームだよ、と思うけど。

少し歩くと、小麦粉を売っているお店があった。米があるとすればこの店だろう。

わずかな期待を胸に、尋ねる。

「こ、こめ、ってありませんか?」

「ここめ?何だそれ、からかってんなら、よそ当たっておくれ、商売の邪魔だよ。」

気っぷの良いおばさんが、鋭い目つきで威嚇してくる。客じゃない認定されたらしい。

もういいや。

「小麦粉を1kgください。あと、こっちの豆を20kgとそっちの赤い豆を3kgください。」

小麦粉は1kgで150イエニー、小麦粉の隣に、大豆のような豆が量り売りで、1kg350イエニーと表示されていた。そいて、棚の隅のほうに、赤色の小粒の豆、おそらくは小豆、が1kgで1000イエニーだった。

小麦粉、大豆はこの店の主力商品なのだろう、量も豊富に扱っていた。小豆はやはり割高なのだが、こちらではどういう食べ方をするのだろうか。

おばさんは途端に驚いて、愛想をよくしかけたが、思いついたように再び険しい顔になった。

「おまえさん、お金を本当に持っているのかい。」

失礼な話だが、先ほどのおっさんの話と総合すると成人成り立てにしか見えない駆け出しの冒険者にそれだけの金があるはずがないと思われているらしい。

だまってお金を差し出すことにした。

「小麦粉銀貨1枚大銅貨5枚、大豆が大銀貨7枚、小豆は銀貨3枚のはずだ。」

大銀貨は昨日の門でもらったおつりがそのまま残ってたので6枚は大銀貨で支払うが、残りは銀貨になってしまった。それで,おばさんの態度は急変し、すぐに満面の笑みを浮かべて、ありがとうございました。と品物を麻の袋に計って入れていく。

数量を誤魔化さないように、客の目の前でゼロから量るのがこの世界の商慣習らしい。

全部を量りきるまで、結構な時間を要したが、お代は、おいてあるので、量り終わった麻袋から、あいてむぼっくすに入れていく。

「おにいさん、ずいぶんと入るマジックバッグを持ってるんだね。意外と実力のある冒険者さんかい?」

あいてむぼっくすについては内緒にしておくほうがよかったはずだ。

「いえ、頼まれた分で、バッグもその人に借りてますので。」

さらっと息を吐くように嘘をついてみた。

全部収納が終わると、そのまま次の店を探す。野菜と果物は昨日、雑貨屋で買っているので。

市場の出店も端まで見終わるという頃、鶏の卵と牛乳っぽいものを売っている店を見つけた。

(この世界にも)「これは卵でいいんだよな。で、こっちは牛の乳であってる?」

一応念のために確認しておく。自分の持っている常識が通用しないことはもう学習した。

「んだ。コッコの卵とモーモの乳だ。」

「これって野生のを捕まえてくるの>」

この世界に家畜という概念があるかどうかが分からないので、怪しまれないようにそれっぽく尋ねる。

「へえ、うちの村で飼ってるだ。」

「村があるんだ。どのあたり?」

ここからだと町の西から出た道を、しばらく西に行って、今度は南に曲がるだども、その南にいく道の途中にあるっちゃ。ロックハンドって大きな町があるけど、その町に向かう途中の馬車駅のある村の一つだべ。」

「教えてくれてありがとう。卵50個と乳30リットルもらおうか。」

「あのー言いにくいだけんど、卵も乳もそんなに日持ちしないんで、悪くなる前似食べきる量にしておいた方がえんでねがい?」

「あー、頼まれて買いに来ているので大丈夫。」

本当はあいてむぼっくすに入れておけば、時間が経過しないので、腐らないけど、そんなことを公にしたら大騒ぎになる。

「卵は50個で7500イエニー、乳は4500イエニーだ、」

言われるままに、銀貨12枚を渡そうとすると

「いいにくいんだが、乳は容器を持参してもらわねばならねんだ。」

「うーん、じゃあ容器ごと買うよ。」

「ほえー、お兄さん金持ちなんだなやー。」

「頼まれてたんだけど、容器の話は聞いてなかった。僕のミスだから、仕方ないよ。中身はそのまま渡すし、容器はまた次にも使えるから。」

「済みませんが、容器代で銀貨5枚・・・」

僕は、皿に5枚追加して、卵と牛乳を受け取る。

マジックバッグに入れるフリをして、あいてむぼっくすに収納するけど、もう悪目立ちしている気がする。今晩は宿に替えないと面倒なことになるかもしれない。


市場での買い物が終わり、今晩から食事のバリエーションが大分豊かになった気がする。

僕は猟友会に向けて歩き出す。

そのとき、シラカミがピクっと震えて、立ち止まる。

頭を下げて警戒のポーズを取り、後ろを振り向く。

僕もその動きにつられて後ろを見るが、特に不審な動きは見当たらない。

それでも、これまでシラカミのおかげで窮地を脱して来たのだから、疑う余地もない。

「昨日の不審者かな?」

シラカミに向かって問いかける。

シラカミが「ワフ」と短く吠えた。肯定したみたいだ。

残念ながら、昨日の不審者はテント広場での無差別な犯行じゃなくて、僕を標的にしているようだ。目的は何だろう。

「ここで立ち止まっても解決しないので、警戒を怠らずに進むよ。」

僕はシラカミに話しかけ、猟友会の建物に向かった。


猟友会の建物に入ると、昨日とは違って人はまばらだった。昨日ガンツさんが教えてくれたとおり、朝冒険者?はクエストという仕事の依頼の手続をした後、指定の仕事場に言って、帰ってくるのは日没の門が閉まる頃なので、その前後に、依頼達成や素材買取の報告などで、混雑するんだっけ。

建物の中に入るとまっすぐ受付に向かうが、僕を見つけると、すぐにラーナさんが声を掛けてくれる。

「あらー、新人冒険者のシローくん、今日はどうしたの?クエストの依頼なら、もうちょっと速く来た方がいいわよ。ひよこ組が受けられるクエストは、ほとんどが常設っていって、期限の定めもなく、いつでも受けられるものしかないから、いつ来ても手続できるんだけど、それでも一日の時間は有効に使う方がいいわよ。」

「あ、いろいろとご教示くださいましてありがとうございます。今日はガンツさんにも聞いたんですが、「素材」ですか?その買い取ってもらえるものがあるのかを確認したくて参りました。」

20歳になったばかりだが、社会人経験は豊富だ。15歳からマタギ見習いをして、獲物の納品などをしている関係で、接客用語はばっちりだ。

「ねえ、冒険者があまり丁寧な言葉遣いをすると悪目立ちするわよ。お姉さんとしては嬉しいんだけど、ちょっと心配になっちゃう。少しずつ直していきましょうね。で、何を売りたいの?」

「えーとここに出したらいいですか?」と一言尋ねて、マジックバッグから出すフリをして、ジャイアントボアの牙、毛皮、ブラッディウルフの死体まるごと、グラスバイパーの皮と牙を取り出す。

「ちょ、ちょっと待ちなさい。昨日始めて冒険者登録したのよね?採ってくる時間もなかったわよね?それに・・・」声を落としながら「その袋マジックバッグじゃないわよね。収納魔法使えるの?」

「えーと、まずイノシシと狼はここから東の草原を越えた森の中で仕留めたものです。いのししの肉はその、食料がなかったので食べかけなので、売れません。オオカミは,肉も美味しそうじゃないし、イノシシを食べてたので、解体もしないでそのまま、蛇は昨日、この町に来るまえに草原を歩いていたら襲われたので、あ、全部このシラカミが仕留めたので」

一応嘘は言っていない。最初の一撃でほぼ致命傷だけど、トドメを刺したのはイノシシ以外ほとんどシラカミだし。

「ま、まあそういうことなら分からないでもないわね。」

ラーナさんは唯一シラカミがフェンリルだということを知っている第三者だ。フェンリルなら、幼体でも、それくらいのことが出来るのだろうと納得するのだった。

「それにしても・・・」

素材買取はいくら冒険者のランク制限がないとはいえ,討伐の依頼をするときには、危険度と依頼者への責任から、組合で作った危険度対応表に基づいて依頼を一定のランクに制限している。それによれば、ジャイアントボアはカラス組で、ブラッディウルは単体ならカラス組、群れなら白鳥組のパーティーでないと討伐依頼を受注できない、つまりそれくらいの熟練度がないと危険だと考えられているのである。

なお、ここでいう対応表は少なくとも4人以上のパーティーで、かつパーティーランクは構成員のランクの平均によって決まる。

「それにしても、解体も上手に出来ているわね。」

そう、組合(猟友会)にとって、もう一つ大切なのは、狩った後の処理が丁寧に出来ているかどうかで、この処理が雑だと、買取額が下がるか、最悪買取も出来ないことになる。素材である以上、加工する業者が、組合から買うのだから、売り物にならないと意味がない。目の前の蛇やイノシシは綺麗に解体されていた。昨日登録したばかりの冒険者にしては、解体が上手だった。

「それなりに経験があるので。」

前世から、マタギ見習いとして鹿など、たくさん捕れるもので練習して、じっちゃがなくなった後は熊も自分しかいないので、じっちゃの背中越しに見ていた手順でなんとかこなしていた。その歳月が、熟練の冒険者なみの解体技術を培う基礎になっていた。

「これなら減額はないわね。ブラッディウルフは解体してないけど、こちらでするのかしら?その場合、解体手数料として、カラス組相当の魔物なので、15%の解体手数料を買取金額から差し引くわ。」

「はい、それで結構です。」

「じゃあ、ジャイアントボアの毛皮が、ものすごく綺麗で、キズも見当たらないわね。あら、本当にキズがないわね、って、そもそもこれどうやって倒したの?」

眉間に一発で終わっているのだが、その説明はちょっと。

「あ、なんか頭に衝撃があたったみたいで」

「ふーん、何か言いたくないことがありそうだけどまあいいわ。詮索するのも御法度だしね。」

「えーとジャイアントボアの革が1枚で全部つながっていて無傷というのは、最上級の品質と評価出来るの。これだけで金貨1枚するわ。ブラッディウルフは、毛皮、爪、肉が素材になるけど、全部で金貨1枚だから、解体手数料を差し引いて、大銀貨8枚と銀貨5枚ね。グラスバイパーの皮は銀貨5枚よ。それでいいかしら?」

「はい結構です。」

目の前に貨幣を並べられたので、急いで収納にしまう。結構大金だ。

「あと、昨日作ったカードを出しなさい。」

ラーナさんがお金を数えて仕舞っていた僕に突然告げる。

訳が分からなかったが、言われるままに、カードを出すと、ラーナさんは新しく茶色の新しいカードを取り出し、2枚を重ねて金属板の上にのせる。

「はい、今日から雀組ね。」

「えーと?何故です?」

「昨日説明したわよね。ひよこ組は文字通り一人前じゃないひよっこだから、6ヶ月以内に雀組に昇格しないと資格取消になるって。で、普通はその昇格にそこの掲示板のひよこ用クエストを受けてもらうんだけど、その内容はあなたがもってきたジャイアントボアの素材やブラッディウルフを倒すことなんかより遙かに簡単な内容なの。グラスバイパーだってひよこ組には荷が重いとされている魔物よ。で、そんなものをぽんと取り出せるあなたはすでに十分実力を示したことになるの。ということで昇格おめでとう。」

「あ、はい、ありがとうございます。」

「で、今日は、他のクエストを受ける?」

「あ、いえ、出来たら昨日通った草原とか、あるいはこの辺の魔物の種類とか、生息場所とかの資料を調べて、自分でも無理なく対処出来そうなのを探そうかなと。」

「すごいわね。冒険者って自信過剰ですぐに昇級するんだって無謀にも上位ランクの魔物に挑んで早死にする人が多いのに。慎重で自分の足元が見えているというのはすごいことだわ。きっといずれ名のある冒険者になるわね。まあ、そこの従魔を連れている時点で、もうただ者じゃないけどね。」

そういってラーナさんがほほえんだ。

「魔物の資料は組合の資料室にあるから、午後5時まで組合員は利用できるわ。資料室は奥の廊下を突き当たった左よ。」

「ありがとうございます。」

僕はお礼を言って、資料室に向かった。



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