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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第3章 魔法学院 狂乱の神月編
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第19話 会議室でのいざこざ

会議室に入って冒険者の方々の多さに驚いていると俺とエリスが声を掛けられた。

その声に驚いて辺りを見回すと笑顔で手を振るサーヤさんが眼に入った。


「どうして、サーヤさんが・・・?」

「お知り合いでしたか。」

「会うのは、二年振りになりますね。」

「そうですか、積もる話があると思いますがそれは後で大丈夫ですか?」

「大丈夫です。」


マスターと俺が話をしている間も手を振っているサーヤさん。

そのサーヤさんに後ろから近づき頭を小突く一人の男性。


「お前は何をやっているんだ!!」

「痛~~い。リーダーは横暴だ~~~。」

「何が横暴だ!!普通は声掛けは後に控えるだろうが!!」


サーヤさんがリーダーの男性に小突かれ文句を言っている。

しかし、サーヤさんが悪いのは目に見えているのか周りの人は何も言わない。

そして、リーダーの男性がこちらに近づいてくる。


「申し訳ありません。うちのメンバーが失礼しました。」

「構わんのじゃ。所で・・・お主もしかして?」

「俺ですか?俺になに・・・・・・か」

「あれ!?」

「あっ!?」

「「「ああああああああああ!!」」」


謝りに来たリーダーの顔を改めて見て気付いた。

そして、示し合わせたかのように俺達とリーダーが叫ぶ。


「五月蠅いぞ、お前ら。何だ、知り合いなのか?」

「いや、えーと、そうだな、なんと言うか・・・。」


リーダーの態度が一変する。

あれ!?もしかして、この前の決闘をマスターは知らないのか?


「リリカ様、もしかしてですが・・・。」

「何じゃ?ふむ・・・・、成程。可能性はあるの~~~。」


俺がリリカ様に耳打ちする。

俺の推理に納得したのか大きく頷いてくれる。


「差し支えなければ、こいつとの関係性を教えていただいても?」

「ふむ、そうじゃの~。簡単に言えばこやつとわらわの護衛のクライスがこの間決闘をしたと言う関係なんじゃよ。」

「決闘ですか・・・・?それはまたどうしてそうなったんですか?」

「こやつがある貴族からの依頼で護衛をしておってその依頼中に決闘騒動になっただけじゃよ。マスターならわらわの誕生日パーティーでの噂を聞いておろう?」

「ええ、一応は・・・・。噂とばかり思っておりましたが当事者がこんな近くにいるとは。」


マスターがリーダーの男性を睨み付ける。


「すまないが、ギルドには貴族からの護衛依頼の内容は全て記録されているのは知っているな?そして、俺が全てに目を通していることもな。それを踏まえてお前が貴族の護衛を受けたと言う記録は無かったが、どういう事だ?もしや、ギルドを通さずに受けたのか?」

「え~~とですね。何と言いますか・・・。」

「ハッキリ喋らんか!!ギルドを通さずに依頼を受けるなとは言わん。しかし、それに王女殿下が関わっているなら話は別だろうが!!お前は後で私の部屋に来い、逃げるなよ。お前らもリーダーの事ぐらい把握していろ!!」


マスターが額に青筋を作りながら怒鳴り込む。

恐らく、声に魔力を載せての威圧が入っているのか会議室の冒険者達は震えている。


「失礼しました。お見苦しい所をお見せしました。」

「構わんのじゃ。元はと言えばわらわ達も関係あるのじゃから。」

「そう言って頂けるとありがたいです。では、前にどうぞ。」


そうして、会議室に入って直ぐの騒動は収まりリリカ様の本来の目的である顔合わせが始まるのであった。

ここで、決闘のお兄さんが登場です。

今後、お兄さんにも活躍の場があります( ´∀`)bグッ!

多分ですが(笑)



本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます。



『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。



感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。)



皆さまの励ましが原動力になります。

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