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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第3章 魔法学院 狂乱の神月編
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第17話 朝のやり取り

「ふーーーー!!。よし、朝の走り込みは終了だな。汗を流して準備するか。」


昨日の夜にエリスに宣告していた様に朝から王都を走り込んできた。

以前とは違い、最近は家の周りを何周も走るのではなく住んでいる区画を走り込んできた。

何時も以上の走り込みをしていることで最近は持久力が向上したのが判るのが嬉しい限りだ。


「お帰りなさい、クライス君。お風呂の用意できてますよ。」

「ただいま、ルーシアさん。お風呂ありがとうございます。」

「いえいえ、今日はリリカ様と冒険者ギルドに行かれるのでしょう。身支度は大事ですからね。その後には朝ご飯も食べて下さいね。」

「早速、お風呂入ってきます。」


俺は、ルーシアさんに感謝してお風呂に駆け込む。途中、二階から降りてきたエリスに冷ややかな眼で観られたが気にしない。


「あ~~~、さっぱりした。」

「何がさっぱりしたよ。今日はリリカ様の護衛の日なのよ。」

「そんなに、怒るなよ。朝は走り込みだけにしたんだから・・・。」

「当たり前でしょ!!これ以上続けるなら引っ叩いても止めさせたわよ。」


エリスが怖い・・・・。

朝から、ピリピリしてて疲れないのかな?


「誰の所為で怒ってると思う。」

「やっぱり、俺だよね・・・。」

「分かっているなら今日くらいは訓練を休んでよね・・・。」

「う~~~ん、ガインさんにも言われてるけど出来るだけ鍛錬は続けろって・・・。」

「ガインさん・・・・。エマさんでも休みはちゃんとくれるのに。」


エリスがガインさんに落胆している。

そんなに無茶は言わないから良いとは思うんだけどな・・・・。


「さて、お話もそれぐらいにしてクライス君は朝ご飯を食べて下さい。」

「すいません、ルーシアさん。クライスが食べた後はクライスに片付けさせます。」

「えっ!?何で?」

「何でじゃ無いでしょ?皆、食べ終わってるんだからね。」

「あっ、はい。分かりました。」

「あらあら、クライス君はエリスさんには勝てないのね。」


ルーシアさんが微笑みながら部屋から出ていく。

部屋には俺とエリスの二人が残される。


「ほら、早く食べなさい。食べたら、一緒に片付けてあげるから。」

「エリス・・・・。ありがとう。」

「感謝するぐらいなら初めから訓練なんてしないでよね。」


エリスが溜息を吐きながら俺の前に座る。

急いで、朝食を食べなくては。エリスを待たせられないな。


「御馳走様、お待たせ。」

「そんなに待ってないわよ。じゃ、片付けますか。」


エリスと一緒に食べた食器を片付ける。

こうしていると夫婦みたいに思ってしまうのは俺だけだろうか?

流石に、エリスに直接は恥ずかしくて聞けない。

そうこうしているうちに洗い物が終わる。


「それじゃ、着替えてリリカ様を待ちましょうか。」

「そうだね、もう少ししたら馬車が来そうだからね。」


二人で、二階に上がり部屋に入り着替えをする。

先に、俺が着替え終わったので自分の部屋の前でエリスが出てくるのを待つ。


「お待たせ。それじゃ、下に行こうか。」

「そうだね、そろそろ時間だな。」


二人で、一階に降りていくとバドさんが玄関から入ってきた。


「お二人共、時間ぴったりですね。今しがたリリカ様の馬車が参られましたよ。」


どうやら、丁度良い時間だったみたいだ。

俺達は急いで玄関から外に出て馬車に向かうのであった。

本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます



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感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。)



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