第14話 面接 前
何時もと変わりない授業が終わり放課後になる。
ペイン君と共に以前と同じ会議室に足を運ぶ。
「さてさて、メリダさんはどんな女の子なんだろうね。」
「エリスの話では大人しい雰囲気らしいですよ。協調性とかは解りませんが・・・」
「それは、実際に会って話を聞いてみてだね。」
俺達は先に会議室に入り椅子や机の準備を始める。
そうは言っても準備する物は少ない。
机は出ているので椅子を並べるだけである。
暫くして、ドアがノックされリリカ様とエリスが入ってくる。
「お疲れ様じゃの。準備も終わっておるようじゃの。」
「お疲れ様です。クライス、準備ありがとう。」
エリスが労ってくれる。
ふと、メリダさんがいない事に気付く。
「あれ!?メリダさんは?」
「もう少ししたら来るぞ。教員に呼び出されておったらしいからの。」
どうやら、メリダさんは教員に呼び出されたみたいで時間がズレるが来てくれるみたいだ。
時間が空いたので皆で席について待っている。
暫くすると、ドアがノックされたので代表であるリリカ様が返事をする。
「入って良いぞ。」
「し、失礼します。」
ドアを開けて入ってきたのは、栗色の髪を肩上の長さで切りそろえ丸渕の眼鏡をかけた少女だった。
少し、緊張気味にドアを閉めて会議室内部に入ってきて俺達の前に立ち尽くす。
「初めましての方もいますので改めまして自己紹介します。魔導学部Bクラスのメリダ・イーサンと申します。」
「今日はよく来てくれたの。」
「リリカ様にお声掛けしていただいたので応じるのが臣下の務めです。」
「嬉しい事を言ってくれるの。じゃが、今日は楽にしてくれて構わぬぞ。ほれ、椅子に座るが良い。」
「それがリリカ様の望みなら承知いたしました。では、失礼して座らせていただきます。」
メリダさんが仰々しく頭を下げた後に椅子に座る。
聞いた話では大人しいって聞いてたけど全然そんな感じしないぞ。
どっちかと言うと堅物の女性な感じがピッタリだな。
「改めて、今日はよく来てくれたのじゃ。因みに、何故呼ばれたか理由は分かるかの?」
「僭越ながら申し上げます。恐らく、来月に迫った実践訓練のメンバー候補ではないでしょうか?」
「その通りじゃ、話が早くて助かるのじゃ。」
「ありがとうございます。では、今日は差し詰め面接と言う所ですね。」
「そういう事だね。初めまして、僕はペイン・フォン・チャイルド、戦術学部のAクラス在籍だよ。」
「初めまして、ペイン様。では、後は今学院でも有名なクライス様ですね。エリス様は何度かはお話をさせていただいたことがありましたね。」
「初めまして、メリダさん。学院内では気軽にクライスと呼んで貰いたいんだけどな。」
「私も同じ学部だし、気軽に呼んで欲しいな。」
「そうですか、ではクライスさん、エリスさんと呼ばせていただきますね。」
先ずは、簡単な自己紹介を挟む。
これから、メリダさんが実践訓練でメンバーになるかどうかが決まる。
そして、やはりと言うか今の自己紹介の簡単な会話でも判ったがメリダさんは真面目な女性という事だった。
話の途中ですが、明日は月曜日なのでお休みを頂きます。
続きが気になる所ではあると思いますが一日お待ちください。
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