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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第3章 魔法学院 狂乱の神月編
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第13話 朝の学院

「おはよう、ペイン君。」

「おはようございます、ペインさん。」

「おはよう、クライス君、エリスさん。休みはどうだった?」

「ゆっくり休めたし、楽しい出会いもあったよ。」

「久々に知り合いに会えたの良い休日でしたね。」


俺達は満面の笑みでペイン君の質問に答える。


「ペイン君はどうだった?」

「う~~ん、僕は父上の下で勉強漬けの一日だったよ。」

「そ、それは大変だったね。」

「クライスは勉強が嫌いだからそんな反応になるよね。」

「五月蠅いな!!勉強してると頭痛くなるんだよ。」


俺の必死の弁明にも二人は冷ややかな眼で観てくる。

くそ、勉強なんて嫌いだ!!


「ふふふ、クライスを揶揄うのはこれくらいにして、リリカ様の所に行きましょう。」

「あっ!?確かに、そろそろ行かないと駄目だね。」

「それなら、僕も一緒に行こうかな。リリカの朝の出迎えは久しぶりだね。」


3人で裏の馬車置き場迄歩いていく。

毎日の学院に来た時の俺達の仕事だ。

学院まではマーガレットさんかハヤトさん、偶にガインさんが護衛で付いて来ている。

そこから、学部が同じのエリスに引き継いで授業の合間などは二人で護衛をする形になっている。


「良かった、まだ到着してないみたいだ。」

「でも、そろそろ来ると思うよ。」

「話をしてたら来たみたいだよ。」


リリカ様の馬車が近づいてきて、俺達の前に止まった馬車からマーガレットさんとリリカ様が降りてくる。


「おはよう、今日はペインもおるんじゃな。」

「「おはようございます。」」

「おはよう、リリカ。僕も偶にはお出迎えをしとこうかなってね。」

「ははは、珍しい事もあるもんじゃな。お主は学院には朝早くに来ておるから朝に出会う事は無いと思うたぞ。」

「今日は偶々時間がズレたんだよ。そしたらクライス君とエリスさんと出会ってね。リリカを迎えに行くから僕もついて行く事にしたんだ。」

「何じゃ?そんな理由か・・・。まぁ良いか。では、教室に行くとするかの。」

「リリカ様、また学院が終わる時間帯に迎えに来ますね。」

「う~~~ん、今日は少し遅くても良いぞ。放課後に人と会うからの。」

「畏まりました。では、また夕刻に。」


マーガレットさんは御者の隣に座り学院を後にする。

その後ろ姿を少し眺めてから教室に向かう事にした俺達。


「そう言えば、放課後に誰と会うんですか?」

「今日は、この前話に出てきたメリダ嬢と会うんじゃよ。」

「えっ!?リリカ様いつの間に約束を取り付けたんですか?」

「昨日の夕刻にハヤトに言付けを頼んだのじゃ。向こうも快く受けてくれたぞ。」

「そうですか、では僕は会議室を押さえておきますね。」

「頼むぞ。」


リリカ様が授業後に面談で使う会議室を昼休みに押さえる事を決めてそれぞれの学部棟に分かれる。


「今日は、時間が被る事は無さそうじゃからまた放課後の~~。」

「はい、会議室はお任せ下さい。」

「またね、クライス。」

「おう、勉強頑張れよ。」

「いや、クライスもだからね・・・。」


エリスの冷ややかな眼を再度受けながら授業を受けるために学部棟に入っていくのだった。

本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます



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