第5話 新メンバー選定
「さて、ではエリスからお願いできるかの。」
「はい、私は魔導学部で隣のクラスであるメリダさんを推薦します。」
「「「メリダ?」」」
「あれ?クライスとペイン君だったら分かるけどリリカ様も知らないんですか?」
俺達三人が誰だ?って顔をしたらエリスも驚いた顔をする。
まぁ、俺とペイン君は知らないのはしょうがないけどリリカ様が知らないのには俺も驚いた。
「すまんの~。そのメリダと言う子は平民か?」
「そうです。どうやら、成績は上位に入っています。周りからの評判も良いですよ。ただ、少し引っ込み思案な所が気になる位ですね。」
「ほ~~、その様な同級生がおったのか。もっと周りに目を向けないといかんのじゃな。」
リリカ様がエリスの集めた生徒の情報に感心している。
俺も聞くだけなら優秀で良い子なんだろうなと思ってしまった。
リリカ様が知らないのには驚いたけど、恐らく引っ込み思案なので数回ぐらいしかリリカ様に挨拶してないんだろうな。
「クライスは推薦する同級生はいないと、ペインは何人かはいたんじゃな。」
「そうだよ、まぁ中でも二人程推薦したいかな。」
リリカ様の追及に苦笑いしか出ない。
仕方ないよね。だって避けられてるもん。
「え~と、一人は同じクラスのカエサル君、もう一人は隣のクラスのアラン君かな。」
「ふむ、カエサルにアランか・・・。二人共男爵家の嫡男か、二人の評価は?」
「カエサル君は光の魔法を得意としてるね。アラン君は火の魔法が得意だね。それと二人の評判だけどカエサル君は個人的に神殿や孤児院に寄付等をしてる程、慈善活動に力を入れてるね。勉強も中堅位だね。アラン君は熱血漢って感じだよ、普段は自分の修業に時間の殆どを使ってるみたいだから勉強は最低限って所かな。」
ペイン君の説明に俺達は何度も頷く。
これで三人の候補者が出たがリリカ様はどうなんだろうか?
「ふむ、わらわも何人かいると言ったがこの三人以上では無いのじゃ。この三人の中から一人を選ぶが誰にするかの?」
「来月の実践訓練では五人で一チームですよね。私達の中に一人いれるなら補助を重視した方が良くないでしょうか?」
エリスがリリカ様に自分の考えを伝える。
正直、俺も同じ意見だった。
来月に迫った実践訓練は近場の森で一泊二日の予定だ。
それぞれのチームに分かれて森の中で魔物や動物を狩って一日過ごすのが目的だ。
勿論、安全確保のために冒険者の方一人付き添う事になっているし冒険者の言葉を最優先するのが決まりだ。
「それではペインの推薦する二人は厳くないか?二人は戦術学部だから補助と言うよりかはアタッカーじゃしの。」
「そうだね、リリカの言う通り二人は前衛型だから補助型では無いね。僕達にはクライス君がいるし、僕自身も戦えるからね。」
「私も戦えますがどちらかと言えば補助が優先されますが五人のチームだと難しいですね。」
う~~ん、確かに俺とペイン君がいるから前衛はもう要らないよな・・・・。エリスも戦えるし、完全な補助はリリカ様だけだからメリダさんはこのパーティーに最適かも知れないな。
四人がそれぞれ考える。
俺とエリスは恐らく同じ考えだと思う。
後は、リリカ様とペイン君の決断次第だな。
「少し、考えさせてくれぬか?エリスが推薦してくれたし評判も良さそうじゃが少しハヤトに調べさせる。」
「それが良いね。ハヤトさんなら直ぐに情報を集めてくれそうだし・・・。情報が集まる迄は五人目の選定を続けようか。」
やっぱり、二人は即断せずにハヤトさんに情報を集めて貰う様だ。
まぁ、当たり前だよね。貴族じゃなく平民で、リリカ様も知らなかった同級生だからな。
それに、もう何処かの貴族と繋がっている可能性もあるし慎重に行くのは当たり前だ。
「それじゃあ、今日はこの辺にして帰ろうか?」
「そうじゃな、今日は帰るとするか。マーガレットもそろそろ迎えに来ておるだろうし。」
話し合いを切り上げて帰り支度を始める俺達。
後は、帰宅するだけなので俺とエリスは二人で家に帰る。
ペイン君とリリカ様はそれぞれ帰りの際は俺達とは別の護衛が付いているので校舎裏の馬車置き場で別れる。
「それでは、また明日じゃな。」
「また、明日ね。」
「「今日もお疲れさまでした。」」
馬車に乗り込む二人に挨拶を終えて俺とエリスは帰路に着くことにした。
はい、話し合いとは今後の展開で出てくる実践訓練の新メンバー候補の話でした。
取り敢えず、読者の皆さんにはバレバレだったと思いますが作者は気にしてません(笑)
今後の展開をお楽しみに。
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