第4話 会議室
今日の授業が終わり、リリカ様とエリスの授業が終わるのを中庭でペイン君と待つ。
中庭は待ち合わせ場所に最適な場所だ。
所々にベンチが配置されており、学部が違う友人や恋人を待っている人で溢れている。
「さて、もう少ししたら二人は出てくるかな?」
「そうだね。さっき魔導科の終了ベルが鳴ったから帰り支度をしている所じゃないかな。」
ペイン君とベンチに座って雑談を交えながら二人を待つ。
何時もは二人を校舎裏側にある馬車置き場で待っているが今日は四人で決めなければならないことがある為に中庭での待ち合わせになっている。
「待たせたのじゃ、二人共。」
「お待たせしました。」
暫く待っていると二人が校舎から出てきて俺達を見つけると笑顔で手を振ってきた。
足早にこっちに近づいてきて息を整える。
「では、早速移動するかの。図書館で良いか?」
「リリカ、今日は特別に会議室を借りているよ。」
「何じゃと!?よく借りれたの?」
「そこは、ちょっとしたお話をしたからね。」
「無理強いはしておらんじゃろうな?」
「そんな事はしないよ。リリカも僕の事は知ってるだろ?」
「一応確認だけじゃよ。では会議室に行くとするかの。」
一瞬リリカ様の雰囲気が変わるが直ぐに何時もの雰囲気に戻る。
その後はリリカ様が率先して会議室に歩いていく。
恐らく、今日の話し合いを一番楽しみにしているのはリリカ様だったのだから。
会議室に到着して直ぐに俺とエリスは話し合いの準備を始める。
エリスは全員分のお茶を、俺は四人分の椅子を対角線上に並べる。
「さて、学院に入学してから3ヶ月余りが経過したが良い人材はいたか?」
「何人かは候補に挙げたい人はいたけど・・・・リリカの方はどうだい?」
「こちらも何人かはいたぞ。クライスやエリスはどうじゃ?」
「う~ん、僕の方は何とも言えません。申し訳ないのですが僕は少し避けられていますので。」
「えっ!?クライス避けられてるの?あ、すいません。私は1人推薦したい人がいました。」
俺の衝撃の告白にリリカ様とエリスは驚くが直ぐに持ち直してくれる。
しかし、前回の決闘の話が広がっている所為で俺の印象は少し・・・いや、かなり悪い様に感じられる。
「何じゃ!?この前の決闘が原因か?仕方が無い奴じゃの。」
「え~と、気持ちをしっかり持ってね。」
「ペイン君、二人が辛辣なんだけど?」
「ははははは、お腹痛い!!」
「笑うなよ!!!」
会議室の雰囲気がペイン君の笑いで少し和んだ所で、話し合いが再開される。
「やれやれ、クライスの評判回復は今後の課題じゃな・・・・・。では、候補者の選定を始めるとするか。」
「「「はい。」」」
そうして、今日の一番の課題である候補者の選定が始まるのであった。
一体何の話し合い何でしょうか?
次の話で判明します(〃ノωノ)
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