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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
最終章 人と神
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第231話 終局 Ⅵ

沈黙の時間が流れる。

その時間はどれくらいだったか。

短くもあり長くもあった。

誰一人としてリリカの言葉を理解するのに時間がかかった。

そして、一番早くに理解したのは提案を受けた『アンリ』であった。


「ああ、成程成程。なにがしたいか理解できたぞ。」

「ご理解いただけたようで。」

「しかし、その程度で通せるものか?」

「そこは私にお任せをとしか言えません。しかし、第三王女として、また一人の人間として貴方様と軽契約いたします。」

「そうか・・・・・・・・・・・、よかろう。全て任せる。しかし、失敗した際にはどうするつもりだ?」


二人の話し合いは周囲を置いて進む。

その中で『アンリ』は失敗した際の代償を求めてきた。

それに対してリリカは困惑した表情で答える。


「そうですね・・・・・・・・。失敗は考えていませんでした。まず、失敗するとは考えていませんでしたから。う~~~~~ん、どうしましょうか?」


リリカの答えは『アンリ』の笑いを誘った。


「はっははははははは。失敗を計算に入れていないと?これは何と豪胆な。良いだろう、言う通りに魔力を込めるとしよう。それで人形はどうするのだ?ああ、時間もあったな。時間は5日程持てばいいか?」


笑いながらリリカの提案に乗る『アンリ』。

その言葉を待っていたと言わんばかりにリリカも微笑む。


「人形はお任せください。すぐに準備します。」


リリカは椅子から立ち上がり優雅に礼をする。

その姿は見る者全てを魅了する優雅なものだった。

本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます。


『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。

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