第227話 終局 Ⅱ
「クライス!!無事であったか。エ、エリスは大丈夫なのか!?」
クライスの姿を確認したリリカは周囲の静止を振り切りクライスに駆け寄る。
そして、クライスの無事を確認した後に背負われたエリスを見て顔を青褪めるのであった。
「安心してください。エリスは気を失っているだけです。横にして安静にすれば直にでも目を覚ますかと思われます。」
「そうか、良かった。・・・・・・・・・・で、後ろの御仁は?」
クライスの言葉に安堵の息を吐いたリリカ。
そして、クライスの後ろを付いてきていた『アンリ』に視線を向ける。
その視線は明らかに警戒しており、追いついた護衛の人たちも直ぐに動ける姿勢でいる。
その中にガインも存在していた。
大剣を肩に担ぎ『アンリ』を見据えながらリリカの前に出る。
「むっ!?我に何か用か?」
渦中の『アンリ』は呑気に尋ねる。
明らかに全員が警戒しているのに気にしていない。
そして言葉を続ける。
「我はただの人間だぞ?危害など加える気が無いのだが・・・・・・・・・・・。番よ、どうすればいい?」
「いや、俺に振るなよ。はぁぁぁ、頭痛い。」
『アンリ』の言葉で全員の視線がクライスに集まる。
クライスはこれからの報告という名の話し合いに嫌気がさすのであった。
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