第225話 救出作戦 Ⅶ
「終わったのか?」
クライスの後ろから『アンリ』が声をかけてくる。
先程までは距離を取っていたのに問題が解決すればすぐ近くに寄ってくる。
クライスは苛立ちを押さえながらも『アンリ』に向き直る。
「一応は終わった。『虹彩刀』の中に初代の魂は封印された。」
「封印?殺したのではないのか?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
『アンリ』の言葉に盛大な溜息を吐くクライス。
その態度に流石の『アンリ』も苛立ったようだ。
しかし、その苛立ちを言葉にする前にクライスに釘を刺される。
「あのなぁ、元はと言えばあんたが曖昧にせずに結論を出してくれていれば済んだ話なんだが?」
「結論だと?」
「そうだ。初代はあんたと生きたかった。なら、あんたが代替え案を提案すればよかったんだ。それこそ、『虹彩刀』に宿るとかな。それなのに知らんぷりを決め込んで成り行きを見守るだけときた。そんなのでこれから生きていけるのか?」
クライスが矢継ぎ早に『アンリ』にダメ出しをする。
そして『虹彩刀』を投げ渡す。
「これをどうしろと?」
「知るか!!今は封印状態だが時期に意識が宿るだろう。『天羽斬』の要望でもあったんだ。俺たちの前から姿が無くなるまでは封印されているだろうな。」
「『天羽斬』の望みだと?何故だ。殺したほうが早いのでは?」
「殺したら、今度は悪霊や悪魔にでもなって襲ってくるだろうが!!唯でさえ凄い執念なのにこれ以上付き合いきれるか!!」
クライスの言い分に『アンリ』自然と納得してしまった。
初代の執念は恐ろしい。
悪霊や悪魔になって蘇ることもする可能性も否定できない。
故に、『虹彩刀』への封印。
それがクライスと『天羽斬』が選んだ道であった。
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