第222話 救出作戦 Ⅳ
クライスは『天羽斬』に魔力を集める。
先程まで死闘を繰り広げていたクライスに残っている魔力は少ない。
それを初代との戦闘でさらに減らし、今も『天羽斬』に注ぎ込む。
クライスの魔力は本当に命を燃やさないと無い状態であった。
それでも、初代に悟られないように皮肉めいた笑みを絶やさない。
そんなクライスの表情に不気味さと恐怖を感じる初代。
逃げ出したいが『アンリ』によって逃げ道を防がれた。
「いや、いや、いや、いや。絶対に死にたくない。『アンリ』様がご降臨されたのに私が死ぬなんて・・・・・・。」
初代は錯乱状態に陥る。
『天羽斬』に集まる魔力に気圧されているのだ。
冷静なら今のクライスの状態を見抜けただろう。
しかし、『アンリ』に裏切られたかのような状態の初代には無理であった。
そうこうしているうちにクライスが『天羽斬』に魔力を集め終える。
『天羽斬』は光の当たる方向によっては様々な色を魅せる刀身を持った刀に姿を変えていた。
「名付けるなら『虹彩刀』かな?」
クライスの呑気な反応。
しかし、その名づけに違和感がない。
虹色に光る刀身が怪しく光り輝くのであった。
「さぁ、本当の幕を閉じよう。」
「く、くるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
クライスが一歩近づく。
初代は狂ったかのように周囲に魔力の暴風域を展開するのであった。
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