第220話 救出作戦 Ⅱ
初代と改めて向き合うクライス。
その行動に魔力弾を放つのを止めた初代。
「あら?逃げるのはやめたのかしら。それなら、話が早いのだけど。」
「ああ、逃げるのはやめたよ。今からあんたをぶっ倒すからな!!」
クライスの言葉に初代は呆れた表情を造る。
「はぁ~~~~、それ判って言ってる?」
「あたりまだ。」
「そう・・・・・・・、なら貴方の愛しい人は犠牲になるのよ?」
「そうならない為にあんたを倒すんだろ?」
「ふっ、あっはははははははっ!!面白いことを言うわね。身体を乗っ取っている私をどうやって倒すのかしら。」
クライスの宣言に初代は高らかに笑う。
確かにクライス自身に初代を倒す術はない。
そもそも、エリスの身体に対して攻撃などできない。
手段が無ければ。
「だからこそ、これが有効なんだと思うんだが?」
クライスは初代に見せ付けるように前に突き出す。
「そ、それは!!まさか、私も『アンリ』様と同じように!!」
クライスが手に持つのは『天羽斬』。
そう、手にした者の意思を汲み取り姿を変える刀。
『アンリ』を斬ったように初代だけを斬る。
クライスはその力に望みを託すのであった。
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