第194話 拘束
激痛を伴ったが腹を貫いた『アフラ』の右腕を抜き放つ。
それと同時に『アフラ』を拘束する。
「ぬっ!?ぐっ!!」
無数の漆黒の腕が『アフラ』を拘束する。
拘束から逃れようと必死に足掻く『アフラ』。
しかし、足掻けば足掻く程に拘束が強くなる。
『無駄だ、完全に貴様を捕まえた。最早貴様に待つのは敗北の未来。大人しく受け入れるがいい。』
「大人しく受け入れろだと?馬鹿も休み休みに言え!!このような拘束、すぐに壊してくれる。」
『アフラ』は徐々に強くなる拘束を壊す為に魔力を集中させる。
膨大な魔力が身体強化に回されるが一向に拘束が壊れる気配がない。
壊れる気配の無い拘束に『アフラ』が焦りをみせる。
「何故だ!?何故壊れない!!」
『だから言ったではないか、諦めろと。』
「『アンリ』!!キサマは何をした!?」
『アフラ』の咆哮にも似た叫び。
それに対して応えることはない『アンリ』
『アンリ』は自らの右腕に持つ漆黒の歪な剣に魔力を集める。
集まる膨大な魔力は今までの比ではなく本当の意味での全力。
全ては『アフラ』を滅するために牙を磨いてきた。
今、その牙が『アフラ』に向けて振り下ろされようとしていた。
明日は月曜日なのでお休みをいただきます。
明後日の更新をお待ちください。
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