表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
最終章 人と神
632/765

第123話 久々利の一撃

「三の型『秋光流舞』」


ユルリと舞を舞うクライス。

緩急を織り交ぜた舞は虚偽を交えることにより完成する。

魅入るような動きと共にクライスの攻撃は始まる。


「それは前回も見たぞ?」


神はつまらなそうな顔でクライスに問う。

先程までの怒りも無くなり、残念そうな表情を作る。

それでもクライスは舞い続ける。

神はそこで疑問が生じた。


攻撃がこないと。


ただ舞うだけのクライス。

攻撃が来るかと思えば来ないので拍子抜けする。

神が気を抜いたその時に異変に気付く。


「なんだあれは?」


クライスの頭上に蠢く何か?

殆ど透明で見えにくい。

数が集まっているからこそ見える違和感。

周囲に溶け込んでいるのに集まりすぎて違和感を覚えさせる。

それを眼を凝らしてみようとした神に久々利が襲い掛かる。


「獣風情が!!邪魔だ!!」

「アッシを獣風情と!?なら、その獣の生き様を目に焼き付けるといい!!」


久々利は先程までの巨大な狐の姿ではなくなり、元の獣人の姿。

着流しを着込み腰の刀を抜刀する。


「しっ!!」

「ふん、番の動きに比べたら遅すぎる!!何ッ!?」


久々利の抜刀を苦も無く受け止めた神だがその瞬間に驚愕の表情を浮かべた。

障壁を纏った左腕で抜刀を受け止めたら終わり。

そう思った瞬間に痛みが走る。

そこには久々利の尻尾が突き刺さっていた。

しかも、その尻尾は氷でできている。

神は自らの障壁を貫いた攻撃に驚いていたのであった。

本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます。


『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ