第119話 神の困惑
斬り落とされた神の左腕。
しかし、何事も無かったかのように再生していく。
「先程と同じでは・・・・・・・・・・、うん?」
斬り落とされた左腕が変化しない。
否。
変化はしている。
徐々に消え去っていく。
先程、右腕からは鳥頭の異形が生まれた。
次は左腕。
同じように生まれるはずだった。
「何をしたのだ?」
怪訝な顔をする神。
しかし、クライスは答えない。
自らの左腕を落とされたのに感じなかった。
何時斬られたのか?
何時移動したのか?
注意散漫なのは認めようとしていた。
自らに挑み、傷をつける存在がいれば愉しまなくては勿体無い。
それでも、全能な神である自分に感知されない攻撃とは?
神の疑問は膨らむ。
そんな中でクライスが再び動き出す。
「ぬっ!?」
目の前でクライスが消える。
注視していたわけではない。
しかし、目を離したわけでもない。
なのに、忽然と消えた。
そして。
「グッ!!」
背中に走る痛み。
いつの間にか後方に移動してたクライスが神の背中を斬った。
即座に反撃する神。
振り向きざまに右腕を薙ぎ払う。
そこにはクライスは存在せず、空を切るのみ。
肝心のクライスは初めの位置に戻り神を見据えているのであった。
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