第113話 新たな展開
「ふむ、前回も感じたが・・・・・・・・。美しい世界だな。」
神がクライスの『夢幻桜花』を褒める。
その言葉は嘘偽り無い純粋な感嘆。
故に思い知らされる。
神にはこの世界ですら児戯に等しいと言う事を。
世界を構築したクライスは呼吸を整える。
以前と同じではいけない。
四つの型を順次繰り出し終の型に繋げる一連撃。
『春夏秋冬』は以前の戦いで敗れている。
なら、どうするか?
簡単な話。
新しい型を繰り出すまで。
少ない時間で研鑽し、進化した新たな技を神にぶつける。
『一の型 霞春落桜』
「その技は見たことあるが?」
揺蕩う花弁が作り出す幻影。
それは世界に干渉し世界の脅威に牙を剥ける。
幾人ものクライスが神に殺到する。
「数で押し切るつもりか?前回の戦いで学んでいないのか?」
神の背後に光と闇の球が生まれる。
そこから幾つもの極光が放たれクライスを貫く。
無限ともいえる数のクライスが葬られては生まれ、葬られては生まれを繰り返す。
その中に少なからずの変化が訪れる。
「むっ!?」
ガキッン!!
神の障壁に一撃が加えられる。
無数のクライスは未だに神に肉薄できていない。
いくら数が多かろうと生み出す極光が強すぎた。
なのに、神は一撃を加えられた。
そのことに疑問を抱く神。
しかし、前回とは違う展開に笑みを浮かべるのであった。
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