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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第2章 魔法学院 騎士団設立編
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第19話 話し合い 後

お待たせしました。一日ぶりの更新です(笑)

「さぁ、エマよ。今日こそはエリスとの共同で開発している魔法を教えてもらうぞ。」


わらわが笑顔でエマに近づくと、小さな悲鳴と共に後退る。


「何故、後退る?そんなにわらわが怖いか?」

「申し訳ありませんが、怖いです。」

「はっきり言うたの。罰として詳細を教えぬか?」

「先程も言いましたが秘匿情報ですので・・・・。」

「禁忌に手を出してる訳では無かろうな?」

「当たり前です!!エリスちゃんにそんな事はさせません。」


冗談で言ったつもりが大分怒ったの~。揶揄い過ぎたか、幾ら身内だけとは言え少し反省じゃの。


わらわが態度を改めたのが判ったのか、溜息と共にエマは緊張を解していく。


「リリカ様・・・冗談でも言っては駄目なことは弁えてますよね?」

「当たり前じゃ!!気が知れた仲間だけじゃ、少し反省しておる。」

「こちらこそ、申し訳ありません。しかし、今回の魔法開発は本当に極秘ですので、公開出来る情報が少ないんですよ。」

「仕方ないの~。では、エマから言える範囲で教えてくれんか?」


エマは佇まいを正し、真剣な顔つきになる。


「では、今現在で開示できる情報をお伝えいたします。私がエリスと開発している魔法ですが、クライスを模範しようとした魔法です。」

「クライスの模範じゃと!?それこそ、禁忌では無いのか!!」

「ご安心ください。禁忌に触れるような魔法開発はしていません。」

「人体を使った魔法実験は常識を疑ってしまうからの。人体実験など反吐が出てしまう。」

「よく理解しています。今回の魔法開発は至極真面な行いです。もし、この魔法開発が成功すれば王国の歴史に新たな魔法体系が生まれる事でしょう。」


魔法史に新たなる魔法体系か・・・・、大きく出たものじゃの。エマの事じゃから禁忌である人体実験はしておらんじゃろう。もし、人体実験等してればクライスが怒り狂い王国にどれ程の被害が出るか判らん。


「そこ迄言うのじゃ。大まかな実験結果は出ておるんじゃな。」

「はい、完成度で言えば八割程かと。残りは微調整や安定性向上だけです。」

「何じゃ?ほとんど完成してると言っておる様なものでは無いか。勿体ぶらずに教えんか。」

「すいませんが、この魔法はエリスがクライスを驚かせたいと言っていますのでお教えできないんですよ。」

「ははは、クライスを驚かせたいか・・・。えっ!?極秘ってその程度の事でなのか!?」

「その程度の事です。恋する乙女の可愛い悩みでは無いですか。」

「むむむむ・・・・、そう言われると仕方ないか。」

「重ね重ね申し訳ありません。後は、魔石を使った実験とだけしか言えません。」

「ふむ、やはり魔石を使うか・・・。粗方の予想は出来たが本当に安全なのか?」

「今の所は全て安全でした。」

「そうか・・・では完成を楽しみにしているとするかの。それと、安全には十分注意するようにの。」


さてさて、極秘になる理由は置いといて・・・・。新たなる魔法体系は楽しみではあるが、どれだけの人数がその魔法を扱えるか?

エリスはクライスと同じで特殊じゃからの。エリスしか使えないなら・・・新たな問題になるんじゃがの~。


エマから魔法の情報を聞き出し、頭の中で自問自答を繰り返す。


生み出される新たなる魔法。それにより生じる様々な利益と不利益。貴族と商人の利権を巡る賄賂や脅迫の横行が予想される。

新たな問題の火種に頭を抱えたくなりつつ、魔法史に生まれる魔法体系が楽しみで仕方が無いリリカであった。

本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます。



『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。



感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。)



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