第17話 介抱
今回は少し短いです。
申し訳ありません。
「取り敢えず、リリカ様に報告だな。」
「そうだね、このまま酔った状態は不味いからね。私が伝えに行ってくるよ。」
マーガレットさんは急ぎリリカ様の下に歩いていく。
二人残された俺とエリスはお互いを見つめ合ったままの状態だ。
「何よ~~~、ずっと見つめて恥ずかしいじゃない。」
「いや・・・・・・。」
エリスは顔を赤く染め上げ身体をくねらせる。
本格的に酔ってるな・・・・、そうか、エリスって酒に弱かったんだな。
俺がエリスについて考えているとマーガレットさんとリリカ様が近づいてくる。
「クライスよ。エリスが酔っぱらっていると聞いたが・・・。」
「あ~~~、リリカ様聞いてくださいよ。クライスがずっと見つめてくるんですよ。うふふふふ。」
「お、おお!!これはまた・・・。完全に酔っておるでは無いか。」
「酔って無いですよ~~。ただ気持ちいいだけです~~~。」
「それを酔っておると言うんじゃが・・・。」
やっぱり、リリカ様にも絡んだか・・・。こうなると、別室で休ますのが一番かな。
「リリカ様、パーティーが始まったばかりですがエリスを別室で休ませても良いですか?」
「この状態のエリスは放っておく事は出来んしな。良かろう、エリスを連れて行くが良い。」
リリカ様が近くのメイドを呼び寄せ部屋の準備を頼む。
メイドが急ぎ足で会場を出ていく。
俺はその後ろ姿を眺めながら、エリスを介助する為の準備を始める。
「エリス、少し別の部屋で休もうか?顔が真っ赤だぞ。」
「そんな事無いよ~~。でも、クライスが言うのならそうなのかも?」
「ほら、背中に乗って。」
「は~~~い。えへへへへへ、クライスの背中だぁ~~~。
完全に酒が回ってるな。明日の学院大丈夫か?
支離滅裂な感じになってしまっているエリスに苦笑いを浮かべながら別室に誘導する。
「少しなら、休憩しても良いぞ。」
「しません!!!」
「え~~~、しないの?」
「エリスは黙ってて!?」
俺を揶揄い笑顔で送り出すリリカ様。
俺はエリスを背に背負い、メイドさんの案内でホールを後にするのだった。
前書きにも書きましたが、少し時間が無くて今回は短くなりました。
次の更新からは元に戻ると思いますのでご了承ください。
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