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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第2章 魔法学院 騎士団設立編
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第1話 二年後の朝

第二章 魔法学院編が始まりました。

第一章から二年後の話です。

この章から本格的に貴族やら権力やらの話が増える予定です。


※この作品の貴族や権力者の価値観や論理感ですが、全て作者が考える御都合主義満載です。

そこをご理解の上楽しんでお読みください。

「おはようございます。」

「あら、クライス君おはよう。」

「おう、今日も頑張ってるな。」


まだ、日が昇り切っていない王都。

この時間帯は王都の職人は仕込みや仕入れで忙しなく働き、冒険者はギルドに張り出される依頼の取り合う為の準備に勤しんでいる。

そんな王都の街並みを走り続けるクライス。

二年前エリスと共に王都で暮らし始めて毎日欠かさず行ってきた。

二年の月日でクライスの体格は大いに成長した。

身長は伸び身体つきは筋肉で引き締まっていた。


「あと少し走るか?」


街並みを走り続け家に帰ってきたクライス。

まだ、走り足りないのか更なる走り込みに行こうとした時、庭から声が掛かる。


「今日ぐらいはもう止めにしたら?」

「あれ、この時間に起きてるのは珍しいね。どうしたの?」

「どうしたのじゃ無いでしょ・・・今日は入学式なんだから早く起きて荷物などの確認をしてたのよ。勿論、クライスのもね。感謝して欲しい位よ。」

「ありがとうエリス、助かるよ。それじゃ今日はもう汗を流すか。」

「いつもより入念に汗を流してね。折角の入学式なのに汗臭いままで行くつもりなら他人の振りよ。」

「うえーー、それは嫌だ。まぁ、リリカ様も来るから汗臭いなんて失礼だしな。」


そう言って風呂場に向かうクライス。

二年前、リリカが二人の面倒を見ると言って用意した一軒家。

王都の中心地より少し離れにある住宅区、貴族が妾や囲っている女性を住まわす為の家が並ぶ。

ここに、リリカ直属の使用人夫婦と一緒に住んでいる。

初めは緊張の連続でコミュニケーションも上手くいかず苦労の連続だったが、二年の月日により第二の家族と言って違いない程の関係になっている。


「おや?今お帰りですか。この時間なら少しのんびりできますね。」

「おはようございます、バドさん。エリスに怒られたので切り上げました。」


クライスに声を掛けたのは使用人夫婦の夫バド。

白い口髭とオールバックに整えた白髪、隙の無い佇まいの老紳士だ。

勿論、単純な実力ならクライスより上である。伊達にリリカ直属を名乗っていない。


「本当ならバドさんにも稽古をつけて貰いたかったけど流石に今日はね・・・。」

「ええ、私も今日は御止めになりますよ。お二人にとっても大事な日ですから。」

「お風呂が沸きましたよ。早くお入りください。」


廊下の奥から落ち着いた女性の声が聞こえる。


「え?お風呂沸かしてくれたんですかルーシアさん?」

「ふふ、今日は特別ですよ。さぁ、汗を流したら皆で朝食を取りましょう。」


やった、朝風呂だ!!感謝しますルーシアさん。


廊下奥の風呂場から顔を出したのはバドの奥さんであるルーシア

二人に頭を下げてスキップしながら風呂場に駆け込む。

汗で濡れた服を籠に入れ風呂場のドアを開け放つ。

開け放たれた風呂場から柑橘の香りが鼻を擽り俺の心が浮足立つ。


「ルーシアさん、まさかのグレプルを容れてくれてるとは。感謝しかない。」


早速、汗を流し身体を隅々まで洗う。

そして、綺麗になったのを確認してから湯船に身体を鎮める。


「あ~~~~~癒される。毎日朝風呂に入りたい。」


しかし、入学式か・・・。あの事故からもう二年も経ったとは思えないよな。

ここに住み始めてから色々あり過ぎた。

バドさんとルーシアさんとの出会い、エリスとの同棲、剣術の師と魔法の師の紹介、後は精霊達との特訓・・・・考えただけども濃すぎるな。


「さて、もう出るか。もう暫く浸かりたいが多分エリスも入るだろうし・・・朝食が俺を待っている。今日は何かなーーーーーー?」


今日は入学式だ。朝から豪勢な朝食を期待しながら俺は風呂場を後にするのだった。

第二章も月曜日休みの週6更新頑張ります。

※作中に出てきたグレプルはグレープフルーツの様な物と思ってください。



本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます。



『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。



感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。)



皆さんの励ましが原動力になります。

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