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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第1章 始まりの物語
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第18話 会場とお土産

中庭へのドアをぬけると大人程の高さの垣根が現れた。

垣根は真っ直ぐ奥に向かって植えられており、直線の道となっている。

道の先には一際大きな木が鎮座していた。


おーーー、大きな木があるな。でも、リリカ様とアーカム様は何処にいるんだ?


中庭に入ったがまだ道が続くばかりでリリカたちの姿が見えない。

一体何処が会場なのか?大きな木の下なのか?

幾ら考えても思いつかないでいると先頭を行くカールが立ち止まった。


「お待たせしました、リリカ様。クライス様とエリス様が参られました。」

「ようやく来たか、待ちくたびれたぞ。」


大きな木の反対側から声が聞こえる。

カールが一礼して先に進むように促すので先に進む。

そこには、物語に出てくるような色とりどりの花に囲まれたテーブルと椅子が用意してあった。

テーブルと椅子にはリリカとアーカムが座っており、先にお茶を飲んでいた。


流石は貴族と王族。物語の様な場面でも違和感が全くないなーー。


「綺麗な場所。ここでお茶会をするんだ。」


隣では、エリスが素直な感想を述べていた。

その感想にはクライスも同感であり、心の中で頷いていた。


「何をしておる?早く座らぬか。」


リリカからの催促がはいる。

慌てて二人は駆け寄り、座る前に挨拶をする。


「リリカ様、本日はお招き有難うございます。二人を代表して挨拶とさせていただきます。」

「それと、つまらない物ですが・・・。父様と母様、クライスのご両親からの贈り物です。」


クライスが挨拶をして、エリスがお土産の品を渡そうとする。

お土産の品と言っても、食べ物である。

二人の両親が、三日市での話を聞き用意したものだ。その中身は・・・。


「気を使わなくても良かったのじゃが・・・・・。こ、これは。カール直ぐに用意せよ。

「畏まりました。一度失礼いたします。」


リリカは、二人からの贈り物を目にした瞬間に目を見開き驚愕した。

その驚愕の中身とは。


凄い、反応したな。よっぽど気に入ったのか『ラルフ』のパンケーキを。


そう、お土産の中身とは『ラルフ』のパンケーキだった。

信じられない事に『ラルフ』の菓子職人がクライスの父親であるカインの弟弟子であった。

クライスもその情報にはビックリしており、当日に知った時には腰を抜かす勢いだった。


「良かったね、クライス。リリカ様喜んでくれたみたいよ。」

「本当に助かったよ。父さんには後でお礼を言わないとね。」


そう、カインが三日市での事を聞いた後ふらりと外出したのは知っていた。


しかし、父さんが『ラルフ』までいって話を付けてくるとは思わなかったな。


クライスとエリスが笑顔でいると、それに気づいたリリカが咳払いをして着席を促す。


「ほれ、何時までも立っておらんと座らぬか。」

「エリス嬢、どうぞこちらへ。」


アーカムがスッと席を立つと、エリスが座る席を後ろに引いた。


「ありがとうございます、アーカム様。」

「はははは、構わないさ。女性のエスコートは男子の仕事だからね。


アーカムはチラリとクライスに目線を送る。

本来は、君がすることだぞ。そういっているようだった。


うーーーん、流石にあんな優雅な仕草でエスコートは出来ないな。


顔に出ないように心で呟きクライスも席へと座る。


「よし、これで皆が揃ったな。改めて、茶会を開始するとしようか。」


リリカの宣言により、茶会が開始される。

本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます。



私の初めての作品であり完結までは書き続けたいと思いますので、どうか暖かい目で見守ってください。



また、『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。



感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。)

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