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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第3章 魔法学院 狂乱の神月編
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第24話 中庭

「とうとう、この日が来てしまった。」

「何、当たり前の事を言ってるのよ・・・。」


昨日冒険者ギルドで顔合わせを終えた後はリリカ様を王城まで護衛した。

その後マーガレットさんと交代したので家にエリスと帰って実践訓練の準備をしたのだった。


「今日から一週間ですね。頑張って下さいね。」

「近場の森とは言え、行くのに一日掛かります。往復で二日。森では五日間過ごすので体調管理はしっかりしないといけません。リリカ様の護衛もありますが気を付けてくださいね。」


バドさんとルーシアさんに激励の言葉を貰い、学院に行くことにする。


「おはよう、クライス君、エリスさん。」

「おはよう、ペイン君。」

「おはようございます、ペインさん。」


学院の校門前でペイン君と合流する。

合流後はリリカ様の到着を待つ。

暫くしてリリカ様を乗せた馬車がやってくる。


「おはようなのじゃ。」

「「「おはようございます。」」」


これで、何時ものメンバーが揃う。

今日は実践訓練の当日なので学部ごとの教室には行かずに中庭に行く。

今回の実践訓練の集合場所は中庭になっている。

今回の実践訓練には一学年合計100人の生徒が集まることになる。

100人の生徒が其々5人のパーティーを組んで五日間を森で過ごすのだ。仲が良い者同士で集まるのは仕方ない事になる。


「流石に、中庭に100人も集まると凄い光景じゃの~。」

「そうですね。そう言えば、冒険者の方はまだ来てないみたいですね。」

「まだ集合時間には早いからの~。それでも、皆前以って集まっているのは感心じゃな。」


確かに、リリカ様の言う通りだ。

中庭には、既にそれぞれのパーティーで生徒が固まっている。

今回は単純に20のパーティーに一人の冒険者が付くことになる。

森で五日間もの間を冒険者を含めて6人で生活をすることになるが不安が少なからず感じられる。

そうだよな~。近場の森とは言え一日掛けて行くし、更に家族では無い学友と昼夜を共にするのだから判らないでもない。

更に、女性には厳しい環境だ。お風呂には入れないし夜も交代で見張りをしなければならない。

流石に、冒険者の方々には無理はさせられないので夜の間は近くのグループで集まって夜営をするみたいだ。

この情報はリリカ様から先程聞かされた情報だ。

それでも、リリカ様の荷物は最小限だ。

基本的に、この実践訓練は食料は現地調達になっているので非常食以外は持ち込み禁止となっている。


「おっ!!教員の方々と冒険者が来たようじゃな。」

「皆、集まっているな。これから今日からの実践訓練の説明を始めるぞ!!静かに聞いていろよ。」


教員の言葉に騒がしかった中庭が静かになる。

そして、朝にリリカ様に聞いていた説明を聞く。

説明の所々で学友の皆から悲鳴に近い言葉が聞こえてくる。

もちろん、女性が多い。

実践訓練の内容は先輩に聞いても詳しくは教えてはいけない決まりになっているので当日までは何処に行くのかも分からないのだ。

流石に親御さんには連絡は言っているが魔法学院の伝統の様な者なので親だろうが教える事は無いみたいだ。


「以上で、説明は終わりだ。次は冒険者の方々の紹介と振り分けに移るぞ。どのパーティーに誰が付くかはこっちで決めているから文句は受け付けないぞ。先ずは此方の方の紹介だ。」


次々に決まっていく振り分け。そしていよいよ俺達の班になった。


「リリカさんの班には冒険者のサーヤさんが担当となります。」

「クライスとエリスの知り合いか・・・レンジャーの役割をしておるのだったな。訓練には持って来いではないのか。」

「よろしくね~。ビシビシ行くわよ~~。」

「「「「「よろしくお願いします。」」」」」


そうして、全ての学生パーティーに冒険者が振り分けられ出発の時間となるのだった。

本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます。



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感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。)



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