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君、愛し恋し  作者: can
17/26

獣舎に行こう

雄牛さんが教授に触発されて?

よろしくお願いします。



ランニングをしていると、前から黒い小山が結構な速さで接近して来る。

冬場のランニングは指先が冷える。

軍手をしてきた自分グッジョブ。

さすがに、隣を走っていた会津は建物に避難した。

きっと自分に向かって走って来ている。

教授と一緒に会った後から始まって二回目だから。

走りながらジャージを脱いで腰に巻く。

1トンを越えるの彼の

角を両手で掴んで止める。

"ズザザザザザッ!"砂埃がたつ。

踏ん張った自分の足が後ろに1メートル以上押されてから止まった。

冷汗が出る。

眉間から鼻筋にかけてガシガシ撫でてやると鼻息が治まってくる。

やっと腰のジャージを彼の太い首にまく。

落ち着いた彼の横をジャージの袖を持って歩く。

おとなしく隣を歩いてくれて有り難い。

自分など首のひとふりで吹き飛ぶだろう。

一人さんぽは謹んで頂きたいところだ。

会津と連れだって彼を真ん中にして獣舎に行く。


職員を見つけて彼をお願いする。

人工授精用の彼は黒毛和牛の超エリートだ。

騒ぎになって無くてよかった。

たまに近くを通ると

行ってかまってやるまで

太い鉄の柵に角をぶつけて

"カーン!カーン!"って呼ぶので、よく撫でに行く。

何時もおとなしく、じっとして撫でさせてくれる。


彼を引き取ってくれた職員さん曰く

「角と柵の間に指を挟んできたり、足を踏んでくるから気をつけてね」

さんざん撫でくりまわした後の今更に言われましても……。

そう言えば、トレーニングセンターの馬も、さんざん撫でくりまわした後に

「この子噛むから気をつけてねぇ」だった。

毎回注意される前に手を出すとは堪え性の無い。

反省はするが、また撫でさせて貰いに

獣舎に行こうと思う。




お読み頂いてありがとうございます。

誤字等、ありましたら申し訳ございません。

牛の話し

大変貴重な種牛は

病気や怪我に気をつけながら大切にされている。

ただ全く脱走しないわけではない。(心からやめてほしい)



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