何時もの教授
土鍋ご飯……。
よろしくお願いします。
教授の様子がおかしい
気になって眠れない。
ダイニングから物音がするのでのぞいて見ると
冷凍庫からスピリタスを出して
一気にツーショットあけていた。
教授はお酒があまり強くない。
危険な飲み方が心配になって寝室に行くと
壮絶な色気を放つ教授が横たわっていた。
体重をかけないように肘をついて
覆い被さって上から様子をうかがう。
きついアルコールの匂いに心配になって
そっと口の中を舐める。
教授に引き寄せられて口づけが深くなる。
しばらくするとグッタリと動かなくなって
スヤスヤと寝てしまった。
少しホッとして教授を抱きしめて眠った。
朝早く起きて
教授の額におはようの口づけをし
起こさないようにそっと温もりから抜け出す。
ダイニングに行き
土鍋で柔らかめのご飯を炊く。
鯵を食べやすい大きさにして
塩酒にくぐらせてロースターで焼く。
インゲンの胡麻和えと白菜の浅漬けを作る。
味噌汁の具は大根と人参と豆腐にした。
熱い焙じ茶をテーブルに置いて
出汁巻をラップで包み
す巻きで巻いて形を整える。
苺はヘタを取って半分にカットした。
それぞれ器に盛り付けていく。
朝から教授がエロい。
低くかすれた声に昨夜を思い出す。
今日は車で海に連れて行ってもらえるらしい。
自分の知る何時もの教授が戻ってきた。
お読み頂いてありがとうございます。
誤字等、ありましたら申し訳ございません。
毎回生殺し……。
金魚の話し
餌が足りないと催促する。
人影を見つけるとよって来て
水槽の水を飛ばし、水面で「ぎぅぷ、ぎぅぷ」鳴いたり。
たまにプラの蓋が飛ぶ。