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ネトゲ三昧を目指す(仮)  作者: 忍ちゃん
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なぜこうなった

無事に入学式が終わり、家が思ったより近い事がわかったので千尋さんと一緒に帰る事になった。

当然趣味の話などになる。こういう時どう答えるか1度考えた事がある。


趣味がネトゲの男と聞いて良い印象を持つ女が居るだろうか?いやいない。この答えに対して良い印象を持つのは同じジョブの場合のみだ。となると無難にスポーツを…と思ったが生憎野球を辞めてからは身体を動かすのは嫌いだ。バイトはジョブ(ネ・ト・ゲ)の為に仕方なくしていたが極力避けたい。スポーツと答えてれば…


「え?何のスポーツが好きなの?一緒にサークル入ろうよ」


とかいうお誘いがあったら非常に困る。となればだ。シンプルに読書といえば良い。


「えー読書が好きなの?じゃあ今度一緒に図書館行こうよ!」


何てことはまずないだろう。あるとしたらオススメの本を紹介するぐらい。スポーツと比べて干渉されにくく安全性が格段と高い。そして彼女は見るからにスポーツが得意そうだ。足が細いながら引き締まっているのが見れば分かる。今更だが焦茶のセミロングで髪型は本人曰くロブセミディと言うらしい。まあ分からない人はググってみてくれ。身長は160はないだろうが詳しい身長は分からない。間違いなくクラスでトップクラスのモテるタイプの人種である。俺みたいに友達居ないタイプではない。


とまあ話がそれたが読書と答える事にして実際に答えた。彼女の反応は少し驚いた顔をして口を開いた。


「読書好きなの?私も本読むの好きだよ!今度遊びに行ったときにオススメの本見せてよ。」


遊びに行った時?どこにだ?という疑問を持ちつつ返事をする。


「構わないけど、何処か行きたい所でもあるの?」


「え?明君の家だよ?」


「は?」

思わず素が出てしまった。こいつ軽い。対人コミュニケーション能力が欠如してる俺にとっては判断に困る。スカイプなどのネットを介したコミュニケーションならば百人力の俺でもリアルのコミュ力は無いに等しい。チュートリアルで抜け出せないプレイヤーがいきなりボスに挑むなんて逃げる事すら危ういのである。


そして家に来られたらネトゲ様に新調したハイスペックPCのなど明らかにおかしいネット設備に疑問を持たれる可能性が非常に高い。それだけはどうにかして避けねばならない。ただPCに詳しくない人間ならば誤魔化せる可能性も…(例…兄の中古もらった…etc


とりあえずここは無難に返す事を優先せねばなるまい。


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