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第一話 ラースと伊予
この世界は我々の世界とは少し違う世界である。
我々の世界より、科学技術が少し発達していて、その進んだバイオテクノロジーは、改造人間と魔獣を産み出した。
自らの肉体を強くしたい人々は、自らの肉体を進んで改造し、動植物を遺伝子操作したり、ロボットのように機械生命体として作られた魔獣は、ペットとして飼われたり、戦わせられたり、労役に用いられたりと、人類を支えていた。
そして、ラースは「みなさん!広場に止まっているあの巨大電車の中に避難してください!!」
と、ロッジの宿泊客の避難を促した。
伊予たちは、窓から逃げ出し、広場に止まっている「ワム」と「ツム」という名の巨大電車の中にひとまず避難した。
宿泊客の避難を終わらせたラースとターウは、倒れているマキーナたちのなか、最上階にいる「光の矢」のところへ向かった。
と、その時!!
「バキッ」
「光の矢」がラース目掛けてものすごい勢いで突進した。
しかし、受け身ができていたので、ラースは平気だった。