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揺れる湖面から。
舞い踊る花を見た。
胡弓と鈴の音に乗り、
潮香をはこぶ微風と戯れ、
篝火と十六夜月の光に照らしだされ、
花は、舞っていた。
優美な月神の清らかな巫女がそこにはいた。
誰をも、魅了するために。
誰をも、導くために。
刹那のことであっても。
今宵かぎりのことであっても。
神の巫女は、紛う事無く皆を神の世界へと誘ってくれる。
幸福な幻想を垣間見させてくれる。
「――綺麗だ――」
一人、舞台から離れた小船の上で櫂を漕ぐことも忘れ、ジェルバドゥネは呟いた。
揺れる湖面から。
舞い踊る花を見た。
胡弓と鈴の音に乗り、
潮香をはこぶ微風と戯れ、
篝火と十六夜月の光に照らしだされ、
花は、舞っていた。
優美な月神の清らかな巫女がそこにはいた。
誰をも、魅了するために。
誰をも、導くために。
刹那のことであっても。
今宵かぎりのことであっても。
神の巫女は、紛う事無く皆を神の世界へと誘ってくれる。
幸福な幻想を垣間見させてくれる。
「――綺麗だ――」
一人、舞台から離れた小船の上で櫂を漕ぐことも忘れ、ジェルバドゥネは呟いた。