第二章 特別推薦進級試験 その一
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
アヴァンからのメッセージは、俺に強烈な活力と、期限を与えた。三カ月。その間に俺は、リアリンさんの指導のもと、闇の力を使った名月流の再構築を完全にマスターしなければならない。
翌朝から始まった特訓は、以前にも増して苛烈を極めた。
「イリスくん、闇の力を込めるな! 闇と光を同時に放出するイメージだ! 混ぜるのではなく、重ねる!」
訓練場でリアリンさんの声が響く。俺の全身からは、闇の黒いオーラと、光の黄金のオーラが激しくぶつかり合い、ズズズと不協和音を立てていた。
俺の目標は、現時点では『神無月一掃』の習得ではない。リアリンさんが本で調べた、「すべての技を、光と闇の融合バージョンで完璧に使いこなせること」が、奥義習得の絶対条件だと語った。
「くそっ!」
俺は、睦月一発を放つ。闇を核とし、光のオーラが高速で回転する、漆黒のドリル。技は強力だが、発動後の魔力の揺らぎが収まらない。
「腹筋二千回が羨ましい……」
思わずカイトの言葉が頭をよぎる。リアリンさんの特訓は、肉体的な疲労だけでなく、闇の力と常に戦い続ける精神的な疲弊が凄まじかった。
リアリンさんは、そんな俺を容赦なく追い詰めた。
「あなたの光は、仲間との絆。その絆が揺らぐのか? アヴァンさんを、地獄に送り込むつもりですか?」
その言葉は、俺の最も恐れていることだった。
「違う! 俺は、あいつらを守る!」
俺は、再び目を閉じ、闇の力を迎え入れた。闇は、俺の命を奪うことを望んでいるかのように、暴れ狂う。しかし、俺の心の中には、アヴァンの笑顔、エルドの決意、リリィの優しさが、夜空の星のように瞬いていた。
(闇は、俺の剣。光は、俺の心だ!)
俺は、闇の奔流を、その光の意思で抑え込んだ。そして、水無月大回転を放つ。
闇を纏った剣が、全方位をなぎ払う。今回は、闇の力が完璧に光に包まれ、安定した強大な旋風となった。
「水無月大回転、安定しましたね! これで、残りは皐月水流撃を含め、あと二つの技。三カ月で、必ず全てを再構築しますよ、イリスくん」
リアリンさんの言葉に、俺は無言で頷いた。三カ月。今思えば、魔王軍が動き出すその時までに、俺は確実に強くなったと思う。
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