第一章 三人の特訓 その五
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
リアリンさんの言葉通り、闇の力を受け入れ、光でそれを包み込む感覚を掴んでから、俺の剣術は劇的に変わった。俺の技は、もはや以前の名月流ではなかった。
「睦月一発!」
俺が叫ぶと、闇を纏った木刀から放たれたのは、単なる直線的な魔力の弾丸ではない。闇を核とし、光のオーラが高速で回転する、漆黒のドリルのような一撃だった。その威力は、訓練場の分厚い壁に深々と食い込み、ゴオオッという重い音を立てた。
「ちょっと修理費が大変なことになりそうだな…………。よし、次は如月凍結だ、イリスくん!」
リアリンさんは、満足そうに頷きながらも、すぐに次の指示を出した。俺は集中し、闇と光を融合させた魔力を、剣を通じて空間に放つ。
「如月凍結!」
以前の技は、周囲の魔力を奪って凍らせるだけだった。しかし、闇の力が加わったことで、凍結の範囲が広がり、闇の冷気が『すべてを無に帰す』かのような絶対的な凍てつきとなった。触れた空気が一瞬で氷の結晶となり、訓練場全体に冷たい闇が広がっていく。
「素晴らしい。その絶対零度とでも言うべき闇の冷気、素晴らしいです。闇の力を利用することで、技の性質が根底から変化した。光が魔力の流れを制御し、闇がその性質を最大限に引き出す。これが、闇を斬る剣士の真の剣術です」
俺は、自分の体の中で、父が残した名月流が、異世界の技術と、リアリンさんの指導、そして仲間への想いによって、全く新しい次元の剣術へと進化しているのを実感していた。
「しかし、イリスくん。あなたが知っている技は、あと四つ。その中でも最難関が、『神無月一掃』です」
リアリンさんは、表情を引き締め、俺に真剣な視線を向けた。
「この技は、光と闇の力を完全に一つの波動として放出し、縦方向、横方向にれぞれ一回づつ空中に刻むことにより、広範囲の敵を一掃するもの。それは、あなたの持つすべての力を、一時的に解放することを意味します。闇を制御しきれなければ、この技はあなた自身の命を奪いかねません」
「はい。わかっています」
俺は、闇を纏う木刀を強く握りしめた。
「俺は、必ずこの技を習得します。魔王と戦うために」
俺の決意を受け取ったリアリンさんは、無言で頷き、「午後の訓練は終了です。明日の朝、学園組から連絡が来るかもしれません。今日はエリシオンで休息をとりなさい」と告げた。
俺は聖騎士本部を後にし、エリシオンの活気ある街を歩きながら、アヴァンたちのことを考えていた。きっと、あいつらも今頃、俺に負けないくらい強くなっているはずだ。
(早く再会したい。そして、二人で、あの夜空の星に誓った通り、一緒に魔王を討伐するんだ)
俺は、仲間たちとの再会を胸に、静かに夜の街へと消えていった。
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