第一章 三人の特訓 その四
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
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俺の特訓は、凄まじい苛烈さを伴って続いた。
一日一度、リアリンさんは小さな黒い石を俺の胸に押し当て、強制的に闇の魔力を体内に注入する。そのたびに全身を焼き尽くすような激痛と、精神を侵食する負の感情に襲われた。それを耐え抜き、光の力(仲間との絆)で闇を制御する作業は、まさに生死の境を彷徨う修行だった。
そして訓練開始から一週間。俺は午後の訓練場で、再びリアリンさんと対峙していた。
「闇を纏って攻撃に使用できるようになりましたね。しかし、闇の力が強大すぎて、技が安定しない。今のあなたは、まるで不安定な魔剣を振るっているにすぎません」
リアリンさんの言葉は厳しかった。闇の力を弥生抜刀に込めても、その威力は絶大であるものの、技の軌道がわずかにブレ、制御しきれない。
「あなたの光の力は、あなたの意思そのもの。闇の力が暴走するなら、光の意思をさらに強くし、闇を受け入れて使いこなす感覚を掴むことです」
リアリンさんは、そう言って、俺に一つのイメージを与えた。
「闇を敵と思うな。それは、あくまであなたの持つ可能性であり、『名月流』の基盤です。あなたが闇を受け入れた時、光の魔力が闇の上からコーティングするように覆い、真の力を獲得できるようになるでしょう。」
その言葉を聞き、俺は目を閉じた。アヴァンの笑顔、カイトの鋭い視線、エルドの優しさ、そしてリリィの支え……それらが俺の揺るがない『光』だ。
俺は、体内の闇の奔流に対し、抵抗するのではなく、むしろ「ようこそ」と受け入れるイメージを持った。闇の力が俺の血管を流れ、筋肉を満たしていく。そしてその闇の表面を、仲間との絆という名の黄金の光の魔力が薄く覆った。
黒曜石のような闇のオーラを纏った木刀を、俺は力強く構える。
「卯月乱舞!」
連続で放たれる連撃の軌道に、一筋の光が刻まれた。これまでの卯月乱舞は、ただ速いだけだったが、闇を纏うことで、その一撃一撃が訓練場の地面をえぐるほどの重みを帯びていた。しかも、技の制御は完璧だ。
シュン!シュン!シュン!
闇を纏った連撃は、リアリンさんの木刀を、初めて本気で押し返した。
「素晴らしい……! 光が闇を制御するのではなく、光が闇を包含する。それが、名月流の真髄。イリスくん、あなたはついに、名月流に変化をもたらすことができました。今のあなたの剣のスピードだけなら、名月流の創設者にも勝っているはずです!」
リアリンさんは、そう言って、初めて満足げな笑みを浮かべた。
「さあ、この調子で、残りの技もすべて完成させますよ。特に『神無月一掃』。この技が完成すれば、魔王軍があなたの居場所を特定しても、恐れる必要はありません」
俺は、体中に漲る新たな力に、静かな確信を覚えた。
(待ってろ、アヴァン。俺はもっと強くなる。必ずお前たちに追いついて、一緒に魔王と戦う!)
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