第一章 三人の特訓 その一
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
俺がそう言うと、リアリンさんは静かに頷き、その石を俺の胸に押し当てた。
次の瞬間、俺の全身を、冷たい闇の奔流が駆け巡った。それは、まるで奈落の底に引きずり込まれるかのような、耐え難い感覚だった。体中の魔力が暴走し、意識が遠のきそうになる。
「ぐっ……があああっ!!!」
全身の細胞が、闇の力によって無理やり引き裂かれ、再構築されているようだ。激痛と、憎悪、絶望、恐怖といった負の感情が、津波のように俺の意識を飲み込もうとする。
「意識を集中しなさい、イリスくん! 闇に飲まれるな! あなたの『光』は、どこにある!?」
リアリンさんの声が、遠く、訓練場の天井から響いてくる。俺は、必死に意識を繋ぎ止めようとした。闇の力が俺の心を侵食し、この世界を憎み、すべてを破壊したいという衝動が湧き上がる。
(負けるな……俺の光……!)
俺は、心の中で叫んだ。闇の奔流の中で、俺の心はアヴァンの笑顔、夜空の下での固い誓い、カイトやリリィ、エルドとの絆を必死に思い描いた。それが、俺の光だ。
俺は、その強い『光』で、体内に渦巻く闇を包み込んだ。闇の力は、その光に触れると、驚くほど静かになり、従順に従い始めた。激痛が収まり、全身に流れる力が、まるで自分の一部であるかのように馴染んでいく。
俺の瞳は、一瞬、禍々しい闇色に染まった後、以前よりも深く澄んだ黒色に戻った。その瞳の奥には、微かな闇のオーラが静かに宿っている。剣の柄を握る手に、かつて感じたことのない強靭な力が満ちていた。
「……成功ですね、イリスくん」
リアリンさんは、俺の体から石を抜き、安堵の表情を見せ、そう呟いた。
「これが……闇の力……」
俺は、自分の体から発せられる、強大で、しかし穏やかな力に、驚愕していた。この力を手に入れた今、俺の名月流は、真の力を発揮し始めるのだと確信した。
「さあ、イリスくん。休んでいる暇はありません。あなたに闇の力を植え付けたことで、魔王軍があなたに感づいた可能性が高まりました。あなたが『神無月一掃』を習得するまで、私は容赦しませんよ。一日一回、今と同じことをしますからね。」
リアリンさんの言葉に、俺は力強く頷いた。
遠く離れた学園では、エルドとリリィが、大魔法使い見習いになるための試験に挑もうとしている。俺は、あいつらに再会するまでに、この力を完全に制御してみせる。
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