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笑う彼には月光る  作者: かくかくしかじか
オレンジの夕焼け

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序章 入学一か月後の特訓

所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。

シャリン!シャリン!と剣のぶつかる音が、聖騎士本部の第八訓練場で響いた。剣の音が、時刻が正午を告げた鐘の音をかき消していた。


俺は、銀髪で短髪の女性聖騎士、リアリンさんの放つ凄まじい連撃を、必死に木剣で受け止めていた。


「そこが甘い、イリスくん!」


リアリンさんの木剣が、俺の木刀を弾き、胴を掠めた。衝撃で体勢が崩れ、俺は思わず後退する。


「しまった……!」


額から汗が流れ落ちる。リアリンさんの剣は、ただ速いだけではない。一撃一撃に込められた魔力の圧が、俺の全身を押し潰してくるようだ。


「まだ完全にすべての面からの攻撃は防ぎきれないようですね。しかし、基礎はしっかりできてますね。とりあえず今はこれでいいでしょう。」


リアリンさんはそう言うと、剣を下ろし、木刀を鞘に戻した。俺も息を整え、額の汗を拭う。


「ふう……ありがとうございます、リアリンさん」


「お礼は結構です。」


リアリンさんは、真剣な瞳で俺を見つめた。


「今日から、訓練の段階を変えます。次は、あなたの力そのもの、名月流と向き合う訓練です。とりあえず、今のところ使える技と習得した経緯をすべて教えてください。」


俺は、言われるがままに、これまでに習得した技を説明した。


「え~と、自分で習得できたのが弥生抜刀やよいばっとう卯月乱舞うづきらんぶ。異世界から来たカオルさんに色々教えてもらって習得できたのが名月流の睦月一発むつきいっぱつ如月凍結きさらぎとうけつ水無月大回転みなづきだいかいてん。あと、父さんが唯一使えた技の一つである皐月水流撃さつきすいりゅうげきですね」


俺は言葉を続けた。


「他にもカオルの話が正しければあと六つ名月流があり、内一つはまだ使えないですが、『名月流第三奥義 神無月一掃かんなづきいっそう』という技であることも教えてもらいました。」


リアリンさんは、腕を組みながら、俺の言葉を静かに聞いていた。


「なるほど。十二の技があり、それぞれが異世界と関係があるとは、さすがです。そして、興味深いのは、あなたが習得した技の多くが、異世界の知識を持つ少女の、カオルさんの助けによって開花している点ですね」


リアリンさんは、そう言うと、真っ直ぐに俺を見つめた。


「ですが、イリスくん。あなたはこの流派の技がすべては習得できてないんですね。」


リアリンさんは、そう言って、俺に厳しい視線を向けた。その視線に、俺は思わず言葉に詰まる。


「はい……父さんからも、すべてを伝えられたわけではありませんでしたし、カオルからも、流派のすべてを聞き出せたわけでもありません。」


「そうでしょうね。そして、あなたがまだ使えていない残りの技、特に『名月流第三奥義 神無月一掃』は、私が調べた、その流派の核となる力、つまり、『闇』を完全に制御することと深く結びついているはずです。闇を斬る剣士の剣術、名月流の真髄は、光の力の融合にあります。イリスくん、あなたは闇を恐れ、その力を十分に引き出せていない。だからこそ、一部の技は『水』や『氷』といった光以外の力に依存し、間接的に力を表現しているに過ぎません」


俺は、自分の弱点を正確に指摘され、リアリンさんをまたしてもすごいと思ってしまった。


リアリンさんは、再び懐から小さな黒い石を取り出した。それは、デモニオが変じた石よりも遥かに小さかったが、禍々しい闇のオーラを放っていた。


「今日から、闇の力を強制的にあなたの体内に入れ、制御下に置く訓練に入ります。怖いかもしれませんが、乗り越えなければなりません。闇は、聖騎士、そして国民にとっての敵ですが、あなたにとっては、最強の盾になるでしょう。」


俺はアヴァンとの誓いを思い出し、目を閉じて深く息を吸い込んだ。恐怖はあったが、アヴァンと共に魔王と戦うという決意が、その恐怖を押し潰した。


「お願いします、リアリンさん」


俺がそう言うと、リアリンさんは静かに頷き、その石を俺の胸に押し当てた。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。感想やレビュー、どしどし募集してます。時間があればぜひ協力お願いします。ちなみに今回書いて気づいたんですが、今までずっと睦月単発という間違った技名にしてました。もしよろしければ、感想などでそう書いているところの章をすべて教えていただけると幸いです。



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