終章 そして魔王討伐の道が進む
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
リュウガはペンを置いた。イリスとアヴァン、二人がエリシオンの夜空の下で交わした約束を書き終え、彼の心は温かい光に満たされていた。羊皮紙に綴られた文字は、決して色褪せることのない、彼らの揺るぎない決意を克明に物語っている。
「……ふう」
大きく息を吐き出す。ペンを握る指先は、月光刀を振るった後と同じように、心地よい疲労感を覚えている。あの時の二人の表情、真剣な眼差し、そして固く握り合った手の温もりまで、すべてが鮮明に蘇ってきた。
(あの時、アヴァンは俺に告白したんだっけな……)
リュウガは、自身の頬がほんのり熱くなるのを感じた。あの夜、星空の下でアヴァンが口にした言葉。それは、イリスの心に深い感動と、これからの戦いに挑む勇気を与えた。だが、あのデタラメ本に、そんな繊細な心の動きが記されているはずもない。彼が憎むべき偽りの物語は、ただ、俺が「最強の剣士」として魔物を次々と討伐していく、単純な英雄譚でしかなかったのだから。
リュウガは書斎の隅に置かれた、例の『勇者リュウガの冒険物語』に目をやった。憎々しげにすら感じるその表紙。そこには、仲間との絆や、それぞれの葛藤、そして何よりも、俺たちが魔王と戦うためにどれほどの犠牲を払い、成長を遂げたかという真実が、一切記されていなかった。
「さて、リアリンとの話は。ここからスタートだ……」
彼の指先に、再び力がこもる。イリスはリアリンの個別指導を受け、名月流を操る剣士へと成長する。アヴァンは学園で、大魔法使い見習いになるべく、闇と風、二つの力を一つにする魔法を磨き続ける。カイトとリリィも、それぞれの道で、魔王との戦いに備え、力をつけていくだろう。
俺たちは、それぞれの場所で、魔王と戦うために、強くなる。
リュウガは、静かに、そして力強く、ペンを握り直した。この章で「赤髪の少女編完」と記されるだろう。この後、イリスは中都の聖騎士本部で魔王に対抗するためにリアリンと特訓を始める。
しかし、イリスは、もう魔王軍が動き始めていたことを知らなかった。
ーーー今まで交流した人の中に、魔王軍のスパイがいたことを……ーーー
彼の顔には、英雄としての威厳だけでなく、一人の書き手としての真剣な眼差しが宿っていた。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。感想やレビュー、どしどし募集してます。時間があればぜひ協力お願いします。今回で、『赤髪の少女編』が終了しました!次回の『オレンジの夕焼け編』に移るため、10月1日まで新作の投稿はしません。




