第六章 赤髪の少女 その七
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
アヴァンの闇の力が、彼女の体からゆっくりと消えていく。その瞳は、闇の魔法使いの紫と、風の巫女の青、二つの色が混ざり合い、美しく輝いていた。
「みんな……」
アヴァンが、そう呟くと、俺たちにゆっくりと微笑みかけた。
「ごめんね、イリス。私、怖かったの。自分の闇の力が、みんなを傷つけてしまうんじゃないかって……」
アヴァンの言葉に、俺は静かに首を横に振った。
「違う。アヴァン。お前の闇は、お前の強さだ。お前の闇は、お前をより強くしてくれる」
俺がそう言うと、アヴァンは涙を流しながら、俺に抱きついてきた。
「ありがとう、イリス。私、もう逃げない。自分の闇と、風の力、両方を受け入れて、みんなと一緒に、闇の神の影と戦う」
アヴァンの言葉に、俺たちは安堵の表情を浮かべた。俺たちはアヴァンを闇のオーラから救い出し、アヴァンは自分の闇と風の力、両方を受け入れ、強くなった。
その時、洞窟の入り口から、この里の長がゆっくりと歩いてきた。
「ようこそ、闇と風、二つの力を手にした、新たな巫女よ」
老人は、そう言ってアヴァンに微笑みかけた。しかし、その微笑みはどこか満足していて、そして、深い闇を秘めているように感じられた。
カイトは、その老人の微笑みに違和感を覚えた。
「おい、イリス。なんか、この老人、おかしくないか?」
カイトが俺にそう呟いた。
「どういうことだ?」
俺がそう尋ねると、カイトは老人の足元を指差した。老人の足元には、微かな闇のオーラが渦巻いている。
「あの闇のオーラ……アヴァンを蝕んでいた闇のオーラと同じだ。この老人は、闇の神の影と何か関係があるのかもしれない……」
カイトの言葉に、俺は胸騒ぎを覚えた。
「そして、この老人、ずっと俺たちのことを知っていたみたいだったよな。まるで、俺たちがここに来ることを、最初から分かっていたかのように……そして一番の疑問だ。なんでイリスが、闇を斬る剣士だってこと知ってるんだ?少なくとも、学園、そしてギルド側は内密にしてるはずだ。となると考えられるのは一つだけだ。」
そして、カイトは老人に向かって言った。
「お前、ギルド側……いや、魔王側と何か関係があるんじゃないのか?」
カイトの言葉に、俺は背筋が凍るような思いだった。
「もしかして、この老人は……」
俺がそう呟くと、老人はゆっくりと俺たちに顔を向けた。
「ふふふ……さすが、闇を斬る剣士と、その仲間たちだ。私の正体に気づくのも時間の問題だと思ったが、こんなにも早くとはな……」
老人は、そう言って不気味な笑みを浮かべた。そして、老人の体から禍々しい闇のオーラが放たれる。その闇のオーラは、洞窟の中を支配していく。気づいたころには、老人ではなく、短髪の黒髪でマントを着た、20歳ぐらいの男の姿に変わっていた。
「お前たちが、この里に来たのはアヴァンの力を覚醒させるためだ。そして、お前たちがアヴァンと再会したのは、アヴァンを闇の神の影へと導くためだ」
男の言葉に、俺たちは驚愕した。
「すべて、お前が仕組んだことだったのか……!?」
俺がそう叫ぶと、男はゆっくりと俺たちに近づいてきた。
「そうだ。私は、魔王上級幹部、デモニオ・リーパー・オクトーバー。お前たちは、魔王様への最高の捧げものだ」
上級幹部……この世界に十二人しかいないと言われている、魔王幹部のエリートだ。学園で習ったことが正しければ、下から三番目の階級。聖騎士でも序列が上のリアリンなら一人で倒せるかもしれないが、まだ力がうまく制御できていない俺たちには、一時間持ちこたえることができるかどうかというレベルだった。
デモニオは、そう言って、俺たちに闇の力を放ってきた。俺は、それを避けるのが精一杯だった。このままでは、体力面でもデモニオが圧倒的に有利なまま終わってしまう。
「イリス! 負けるな!」
カイトが、そう叫んだ。
「大丈夫! 私に任せて!」
アヴァンがそう言って、俺たちの前に立ち、風の力を放つ。アヴァンの風の力は、デモニオの闇の力をかき消していく。
「すごい……! アヴァンの力が……!」
カイトがそう呟いた。
「ふふふ……。やはり期待通りだ。だが、そんな小細工、私には通用せん」
デモニオは、そう言って再び闇の力を放ってきた。その力は、アヴァンの風の力を圧倒していく。
「くそっ……! このままじゃ、アヴァンが……!」
俺は、そう呟き、立ち上がった。そして、
「名月流 如月凍結!」
急いで放った技の氷で、少しだけ闇の力を抑えることができた。
「アヴァン! 俺たちと一緒に、戦おう!」
俺がそう叫ぶと、アヴァンは俺に力強く頷いた。
俺たちは、アヴァンと共に、デモニオに立ち向かう。
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