第五章 進級試験その六 (三日目 実技試験その三)
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。活動報告にも書いた通り、9月30日まで毎日投稿させて頂きます!!
士部門の決勝戦。俺はカイトに勝利し、今、魔法使い部門で一位になったリリィと向かい合っていた。主席を決める最後の戦いだ。
「イリス、私も本気で行くからね。手加減なんて、いらないわ」
リリィが、そう言って、俺に微笑みかけた。その瞳は、いつもの不安そうな光ではなく、強い決意を秘めていた。
「ああ。望むところだ、リリィ」
俺は、そう言って、月光刀を構える。
試合開始の合図と共に、リリィが、闇の力を放ってきた。俺は、その闇の力をかわし、リリィへと向かっていく。リリィは、次々と闇の魔法を放ち、俺を追い詰めていく。その魔法は、以前、俺たちが戦った魔物と同じ、闇の力を増幅させるものだった。しかし、一度自分の目で見た以上、全部かわすことができる範囲だった。
俺は、リリィの魔法をかわし、彼女の懐に飛び込む。そして、月光刀をリリィの首筋に、そっと向けた。
「リリィ、俺の勝ちだ」
俺がそう言うと、リリィは、静かに微笑んだ。
「そうね。でも、まだよ、イリス」
リリィは、そう言って、目を閉じ、何事かを唱え始めた。すると、彼女の体から、巨大な魔力が放たれる。その魔力は、俺がこれまで感じたことのない、強大なものだった。
「これは……超級魔法……!」
俺は、その魔力に、思わず後ずさった。リリィの目の前に、一つの魔法陣が現れる。魔法陣から、一つの鉄の剣が現れた。
「武器生成術!鉄剣生成!」
リリィは、その鉄剣を手にし、俺に向かって、構えた。
「その技は……!」
俺は、その構えを見て、驚愕した。見覚えがない、しかし自分が使っているような覚えのあるものだった。
「イリス! これが、モワ様が私に教えてくれた、唯一の技よ!」
リリィは、そう叫び、鉄剣を構えた。
「名月流・皐月水流撃!」
リリィは、そう叫び、俺に向かって、鉄剣を振り下ろした。その一撃は、まるで、水の流れのように滑らかで、それでいて、とてつもない破壊力を持っていた。
俺は、その一撃を、月光刀で受け止める。だが、その衝撃は、俺の想像をはるかに超えていた。俺の体は、吹き飛ばされ、闘技場の壁に叩きつけられた。
「くそっ……! まさか、あの技を……!」
俺は、立ち上がれなかった。技の痛みが今も体にある。しかし立ち上がらないと負ける……。俺は剣を杖の代わりにして、なんとか立ち上がった。その時、
「イリス。今のお前ならいける。お前なら、この技に対抗できるはずだ」
父親が剣から話しているように聞こえた。
俺は、その言葉に、胸が熱くなるのを感じた。俺は、父から託された月光刀を構え、全身の力を、刀に込める。
「父さん……! リリィ……! 俺は、負けない!」
俺の体から、眩い光が放たれる。その光は、俺の故郷の伝説と、父の遺志が、一つになった証だった。
「名月流・皐月水流撃!」
俺は、そう叫び、リリィに向かって、月光刀を振り下ろす。俺の刀から放たれた光の斬撃は、リリィの鉄剣に直撃した。
キンッ!
乾いた音が、闘技場に響き渡る。リリィの鉄剣は、光の斬撃によって、真っ二つに折れた。
「イリス・ミラン・シルバー! 優勝!」
試験官の声が、会場に響き渡る。
「イリス……」
リリィは、そう呟くと、微笑んだ。
「おめでとう、イリス。あなたの勝ちよ」
リリィは、そう言って、俺に抱きついてきた。俺は、リリィを抱きしめ、感謝の言葉を伝えた。
「ありがとう、リリィ。お前のおかげで、俺は、父さんの願いを果たすことができた」
俺たちは、互いの健闘を称え合った。
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主席決定戦を終えた俺は、疲労と達成感で、その場にへたり込んだ。リリィとの戦いは、俺の想像をはるかに超えるものだった。彼女の放った超級魔法と、父が唯一使えた名月流の技に、俺は一瞬、勝てないかもしれないと思った。だが、父さんの言葉が、俺に力を与えてくれた。俺は、父から託された月光刀の力を信じ、勝利を掴み取ることができた。
「イリス、おめでとう」
リリィが、俺の隣に座り、そう言って微笑んだ。
「ありがとう、リリィ。お前のおかげだよ。お前がいなかったら、俺は、この刀の本当の力を引き出すことはできなかった」
俺は、リリィに心から感謝した。彼女の魔法は、闇の力を増幅させるという、危険なものだった。だが、彼女は、その力を自分の意思で制御し、俺を、そして仲間たちを、守るために使ってくれた。
「イリス、私たち、これからも、ずっと一緒よ」
リリィが、そう言って、とっさに俺に抱きついてきた。
「……???????!!!!!!!……」
周り (特にアヴァン)から変な目で見られているような気がした。
どうすればいいのかわからなかった俺は、ただ、静かに頷いた。
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それから数日後、進級試験の結果が発表された。
「主席、イリス・ミラン・シルバー」
「次席、リリィ、カイト、他9名」
俺、リリィ、カイトは見事、進級試験で上位12人に入ることができた。俺は、父に託された月光刀を手に、そして、かけがえのない仲間たちと共に、新たな未来へと歩み出せる。
その日の午後、俺たちは、二週間後に中都へ出発する日が決まったことをリアリンから聞かされた。
「君たちの成長は、私の想像をはるかに超えていました。特に、イリスさん。君が、伝説の剣の力を覚醒させるとは……」
リアリンは、そう言って俺に微笑みかけた。
「これも、リアリンさんのおかげです」
俺がそう言うと、リアリンは静かに首を横に振った。
「いいえ。これは、君たち自身の力です。君たちは、この学園で、かけがえのない仲間たちと出会い、そして、強くなった。その力は、闇の神の影と戦うための、大きな力となるでしょう」
リアリンの言葉に、俺たちは力強く頷いた。
「アヴァンさんとエルドさんも惜しかったですね。ですがまだ第二学年の夏、もう一度機会があります。その時こそ、是非中都に来てください」
「はい! 絶対に中都に行けるように努力します!」
エルドの元気な返事と裏腹に、アヴァンは黙り込んでいた。そして、その刹那、
「……テレポート……ランダム………」
アヴァンはテレポート魔法によってどこかへ行ってしまった。
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